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「現役のプロ心理カウンセラーが教える」眠れないあなたへ贈る【睡眠障害および不眠の克服法】

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日は、「不眠の克服法」というテーマでお話したいと思います。

現代人の5人に1人が、睡眠に関する悩みを抱えていると言われています。
そして、10人に1人が深刻に悩んでいると言われています。

今日は、睡眠障害(睡眠で悩んでいる人のことを指します。実際に、夜、眠れているかどうかではありません)に陥らないための方法を、いくつかご紹介したいと思います。

それにしても、【眠る】という行為は、不思議な行為ですね。「眠ろう!」と頑張ると、どんどん目が冴えていってしまい、逆に眠れなくなってしまいます。睡眠障害に陥る人は、頑張り屋さんが多い…というのが私の印象です。

では、不眠克服法を12個 紹介します。

① 睡眠時間は人それぞれ。日中、眠気で困らなければ、それで十分。夜、眠れるかどうかについて、神経質になり過ぎないように…。
② 夜は、刺激の強いものは避け、眠る前には自分なりのリラックス法(ぬるめの入浴とか軽い読書や音楽、香り、ゆったりしたストレッチ)を試みること。
③ ある程度、眠たくなってから床に就くこと。就寝時刻にこだわり過ぎないように。
④ なるべく毎日、同じ時刻に起きること。体内時計のリズムが整えられます。
⑤ 光をうまく利用すること。寝る部屋は、薄暗く(当たり前ですね)、朝起きたら、眩しいくらいの光(太陽であればベスト)を浴びること。
⑥ 規則正しい食事(食べ過ぎないように)と、適度な運動習慣を。

あと半分です。頑張って…。

⑦ 昼寝をするなら、午後3時前の15分~25分ぐらいがベストです。3時過ぎに昼寝してしまうと、夜の睡眠の妨げになってしまいます。気をつけてください。
⑧ 眠りが浅いなあと感じる時は、遅寝・早起きにして、むしろ積極的に睡眠時間を削ること。
⑨ 睡眠中の激しいイビキや呼吸停止、足のぴくつき・むずむず感には、要注意。長く続くようだったら専門家に相談すること。
⑩ 眠っても眠っても眠いことが続くのあれば、専門医に相談すること。
⑪ 睡眠薬代わりの寝酒は不眠のもとです。お酒は、眠りの質を低下させます。どうぞ、ほどほどにしてください。
⑫ 睡眠薬は、医師の指示で正しく使ってください。

本当は薬なしで寝られるのが1番です。でも、寝られないようだったら、お薬を飲んででも寝たほうがいいです。どうぞ、お薬を必要以上に恐れないようにしてください。

以上です。
以上が、不眠克服12のコツです。

こうお話してみますと、その日、心地よい睡眠が取れるか否かは、その日の朝から勝負が始まっているのですね。朝は日の光を十分に浴びるようにしましょう。
アルコールは、寝付きが良くなるように感じますが、睡眠そのものの質は悪くなってしまいます。ですから控えた方が賢明です。
それから、交感神経を刺激するパソコンやテレビゲームは、やはり夜寝る前は、やるものではありません。
あと、寝る部屋は、暑過ぎず、寒すぎず、心地よい温度にしておいてください。それから、枕も含め、寝具はとても大切です。このあたりは、お金をかけても十分に元が取れます。

最後に、寝苦しさが2週間も3週間も続くようでしたら、どうぞ専門機関(精神・神経科、心療内科)をお訪ね下さい。

というわけで、今日は、
「不眠克服法」というテーマでお話しさせて頂きました。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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