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今週末に防衛戦を控えるWBAスーパーミドル級レギュラー王者

林壮一ノンフィクションライター/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
(C)Hosanna Rull/iRull Fotos

 6月4日に3度目の防衛戦を迎えるWBAスーパーミドル級レギュラー王者、デビッド・モレル・ジュニアが、キャンプ地のヒューストンで練習を公開した。

 モレルを指導するのは、1986年12月2日に浜田剛史の持つWBCジュニアウエルター級タイトルに挑んだロニー・シールズだ。モレルはキューバから亡命し、ミネソタ州ミネアポリスに住んでいる。が、シールズが仕事をし易いヒューストンをキャンプ地に選んだ。

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 6戦全勝5KOのサウスポー王者は、24歳。今週末のメインイベントはWBC/WBOスーパーバンタム級タイトルマッチであり、モレルはセミファイナルに出場する予定だが「俺が主役となって、全てのファンを奪ってやる!」と鼻息が荒い。

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 モレルは語った。

 「今回のキャンプは格別だ。非常にいい状態に仕上げた。ロニー・シールズのコーチを受け、多くを学んでいる。新たなスパーリングパートナーがチームに加わったことも、好調の要因だ。ケガもないし、すこぶる健康だ。俺は今度の試合で、輝いてみせる。

 対戦相手のカルビン・ヘンダーソン(31)は、非常に耐久性のある選手。疲れ知らずだね。彼をKOする最初の男になりたいよ。あちらも時間を掛けて準備し、ベストコンディションでリングに上がるだろう。パワーもある。だから俺も、ディフェンスを磨いてきたんだ。

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 この試合に勝てば、デビッド・ベナビデス(WBC同級暫定王者)や他のスーパーミドル級トップ選手との試合が具体化しそうだ。隠さずに言うが、ベナビデスとは是非やりたい。今週末にいい内容で勝利して、ビッグマッチを実現させたい。

 4日の試合会場であるミネアポリスは、アメリカにおける自分のホームタウンだ。ファンも素晴らしいよね。彼らに喜んでもらえるファイトをお届けするよ」

(C)Hosanna Rull/iRull Fotos
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 確かに、デビッド・モレル・ジュニアとデビッド・ベナビデスとのファイトは面白くなりそうだ。共にSHOWTIMEと契約しているだけに、単なる希望では終わらないだろう。ビッグマッチに繋げるためにも、今週末は内容が問われる。

 キューバ生まれのサウスポーチャンプは、本当にメインイベントを喰えるか?どんなファイトを見せるのだろうか。

ノンフィクションライター/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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