2月のスタートは”爆弾低気圧”に警戒を、東京は春一番の予行演習か
午前中は嵐の前の静けさ
あす2月のスタートは北日本や北陸で大荒れに警戒が必要です。
上図はあす2月1日(水)午前9時の雨や雪、風などの予想ですが、日本海の北部に低気圧が進み、それに伴う荒天域が日本海に広がっています。ただまだ陸地の上にはあまり影響がなく、嵐の前の静けさという感じです。
午後は急激に天候が悪化
ところが、1日(水)午後になると、低気圧が北海道付近へ近付き、さらに発達するため、北日本や北陸では時間を追うごとに風が強まり、急激に天候が悪化するおそれがあります。
そして低気圧や前線が通過する夕方頃までは、主に南風が主体ですが、低気圧や前線が抜ける夜にかけて、低気圧後面の西寄りから北寄りの風が強まり、寒気も流れ込むため、暴風を伴った猛吹雪となる所が出てくるでしょう。
低気圧はその後、あさって2日(木)にかけて、北海道付近を通過し、東の海上で980hPa程度と、台風並みに発達する見込みで、いわゆる爆弾低気圧として北日本を通過するおそれがあります。(爆弾低気圧とは、一般に24時間に24hPa以上、急発達する低気圧)
この低気圧に関して、気象庁から北海道や東北に警戒が呼びかけられており、あす1日(水)からあさって2日(木)にかけて、最大瞬間風速は30メートルから40メートルに達し、雪を伴い、暴風雪となる所があるでしょう。猛吹雪や吹きだまりによる交通障害、暴風、高波などに警戒が必要です。
秋田も午後は大荒れに
秋田でも2月のスタートは急激な天候の悪化に警戒が必要です。
あす1日(水)午前中は雪が降るものの、まだ風は弱く、嵐の前の静けさとなるでしょう。昼過ぎからは南風が一気に強まり、夕方以降は西寄りの風に変わり、雪を伴った暴風が吹き荒れるおそれがあります。
予想される最大瞬間風速は30メートルとなっており、秋田県には暴風警報が発表される可能性が高い予想となっています。
暴風雪による建物への被害、吹雪や吹きだまりによる交通障害に警戒し、高波による船舶や沿岸施設への被害に注意・警戒が必要です。
東京は春一番の予行演習か
東京に関して言えば、あす2月のスタートは、発達する低気圧に向かって、暖かな南風が吹き込むため、最高気温は13度位まで上がり、3月上旬並みの春モードとなるでしょう。
もしこれが2月4日(土)の立春以降ならば、平均8メートル以上の南風で、春一番が発表される形となりますが、まだ基準日よりは少し前なので、もし吹いたとしても、春一番の予行演習という形になるでしょう。(春一番とは立春から春分にかけて吹く、初めての強い南寄りの風)
また暖かな春一番のあとは必ずといっていいほど寒さが戻るものですが、今回もまさにそのパターンで、2日(木)は冷たい北風が強く吹く寒い冬晴れとなり、再び真冬モードへ戻ることになります。気温差にご注意ください。