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濃厚なチャイやミルクティーは、珈琲にも負けないストロングさで味わい深いもの【神戸市・mahisa】

Hinata J.Yoshioka旅するフォト&ライター(神戸市)

「チャイ」という名前をよく耳にするようになったここ数年。けれどもチャイを飲みたいと思ってカフェで注文してもなんだか薄くて、私がイメージするチャイに出会えることは今でも稀です。

そんな中、昔からちゃんとしたチャイや濃いめのミルクティーを味わうことができるカフェがありました。tea room 「mahisa (マヒシャ)」です。

マヒシャがオープンしたのは1987年のこと、その1号店は現在も三宮の地下にあります。「あの頃は、神戸でチャイを飲めるカフェが見当たらなかったので」とオーナーの松浦さんは当時を振り返ります。

バックパッカーとしてインドを放浪していた時、日常の飲み物として日々親しんでいたその味を地元神戸でも楽しめたら…そんな思いから始まったという「マヒシャ」。

マヒシャでは、チャイだけでなくポット出しのミルクティーも数を揃えました。最初はチャイ目当てに来ていた人も、今までに知らなかった濃厚な味わいの紅茶にハマり、次第にポットティーを選ぶようになっていったと言います。

現在、元町にある2号店のマヒシャではポットティーが20種類ほど。数を絞り込んでいるからこそ新鮮な茶葉が常にあり、物の割には安価で提供できているのだとか。

紅茶の入れ方は決して難しい訳ではなく、グラム数や蒸らし時間などで味が変わってくるので、ミルクティーはその濃厚さを存分に楽しめるよう通常の倍量の茶葉を入れているそう。

ここで人気のポットティー「ドアーズ」を頂きました。クセや渋みがほとんど無くて飲みやすく、ミルクによく合う味。しっかりと濃いのでミルクを3分の1ほど入れて割っても紅茶のコク深い味わいを感じられます。

「クリームティーセット」スコン左側の白いのがクロテッドクリーム
「クリームティーセット」スコン左側の白いのがクロテッドクリーム

マヒシャのスイーツは、ヨーロッパの素朴な伝統菓子。人気の「クリームティーセット」には本格的な「クロテッドクリーム」が付いてきます。このクリームはフレンチのソースにも使われるような本場の味で、それをここでも味わえるということ。

スコンは全粒粉を使っているのでつぶつぶ感があり、ザクッとした食感。そこにクロテッドクリームのコクや油分が加わってしっとりと変化します。

そしてその味に負けないミルクティーの存在感…しっかり濃い味わいだからこそ、スコンと紅茶がお互いを引き立てあっていて絶妙なバランス具合なんです。

他のケーキセットについているのは生クリーム、そちらも美味しい
他のケーキセットについているのは生クリーム、そちらも美味しい

気になっていたことがひとつあります。「シナモンチャイ」を注文するとドッサリと大量に入ってくるシナモンの理由なのですが、聞くとそれはオーナーの「遊び心」なんだとか。

2度見してしまう程あまりにもすごいシナモンの量に最初は驚いたのですが、一度経験するともうそれなしでは物足りないと思うようになってしまうから不思議なものです。

壁一面の窓からは自然光が入り、店内のオレンジの灯りと調和している
壁一面の窓からは自然光が入り、店内のオレンジの灯りと調和している

世界三大紅茶と呼ばれるものがあります。ですがそもそも水が違うから、日本の水に合った紅茶と飲み方があるはずだとオーナーの松浦さんはずっと考えてきました。

イギリス文化に捉われることなく、日本独自の新しい紅茶文化を作れたら…ブレることなく35年間そのスタイルを保ち続けてきた松浦さん。

そんな、こだわりの部分と遊び心がいい具合に混じった居心地の良い空間「マヒシャ」へ、皆さんも一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

tea room 「mahisa 」元町店

tea room mahisa 元町店インスタグラム (外部リンク)
営業時間: 平日 11:30〜19:00
土日祝 11:30〜19:30
ランチ:11:30〜14:00頃 (閉店30分前がラストオーダー)
定休日なし
tea room mahisaオンラインショップ (外部リンク)

tea room mahisa 元町店
神戸市中央区三宮町3-2-2 伊藤ビル2F
078-332-7590
Google マップ
※他にも三宮店、岡本店があります

旅するフォト&ライター(神戸市)

旅なしに人生は語れない、ノマド系フォトライター。国内から世界各国まであちこち歩きまわって取材する、体当たりレポートを得意とする。趣味は美味しいもの食べ歩き、料理、音楽、ダンス、ものづくり、イベント企画などなど、気になる物には何でも手を出してしまう。南国気質で、とにかくマイペースな自由人。

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