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若鷹5本塁打の大花火!リチャード2打席連発、ルーキー正木1号、井上と黒瀬も豪快弾

田尻耕太郎スポーツライター
この日2発目を放って三塁ベースを回るリチャード

 4月1日、ウエスタン・リーグ公式戦で福岡ソフトバンクホークスはタマホームスタジアム筑後で中日ドラゴンズと対戦した。

【4月1日 ウエスタン・リーグ タマスタ筑後 1208人】

中日     `020101000 4

ソフトバンク `30322000× 10

<バッテリー>

【D】●岡田(0勝1敗)、大嶺、石森、谷元、橋本――大野奨、味谷

【H】◯チャトウッド’(1勝0敗)、泉、中村亮、岡本――九鬼、渡邉陸

<本塁打>

【H】リチャード2号・3号、井上1号、黒瀬3号、正木1号

<スタメン>

【D】8伊藤 4土田 6三ツ俣 7A.マルティネス 3郡司 D石橋 5ワカマツ 2大野奨 9石岡

【H】4緒方 6川原田 9真砂 Dリチャード 8中谷 5井上 3黒瀬 7正木 2九鬼

本塁打を放って笑顔の井上
本塁打を放って笑顔の井上

<戦評>

 若鷹ロマン砲たちが本塁打の競演だ。筑後の青空に5本のアーチを架けた。

 まずはリチャード内野手だ。初回に1点先制した直後の1死一塁からバックスクリーンへ特大の2号2ランを放った。

 さらに三回、リチャードは続く第2打席でもレフトへ3号ソロを放った。リチャードは前日3月31日に行われた阪神戦(鳴尾浜)の最終打席で今季1号を放っており、2日がかりでの3打席連発を記録した。

 若鷹の勢いは止まらない。三回は井上朋也内野手もセンター左へ運ぶ1号ソロを放った。

 四回の追加点は川原田純平内野手の2点タイムリー。

 そして五回、黒瀬健太内野手の3号ソロに続き、正木智也外野手が左中間へ2者連続のホームランを放った。ドラフト2位ルーキー正木の嬉しい公式戦初本塁打となった。

早くも今季3号の黒瀬
早くも今季3号の黒瀬

 先発のチャトウッドは5回3失点で勝ち投手となったが、球速はこれまで同様に140キロ台前半で、制球面でも4四球と苦しんだ。球数95球を投げたことは収穫だが、思うように前進できない苛立ちも感じさせた。

 ソフトバンクはこの日がウエスタン今季10試合目。8勝2敗と快調で首位を快走している。(了)

リチャード

「いい形で打てたと思います。ただ、自分は集中力が切れやすい。集中を大事にやっていきたいです。また一軍に戻れるように、使いたいと思わせるように日々大事にしないといけないし、僕は良かった次の日がダメなことが多いので、謙虚にやっていきたい。昨日の最終打席で打って今日も打てたので、明日はもっと謙虚に頑張ります」

正木智也

長打力自慢のルーキー
長打力自慢のルーキー

「手応えは、プロに入ってから打撃練習も含めて一番だったと思います。フルカウントから、絶対に次につなげる、食らいついていこうと思っていました。怪我をしてから調子が上がらない時期が続いてもどかしい気持ちもあったが、本塁打が出たし、この一発で調子を上げていきたいです」

※写真はすべて筆者撮影

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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