片付け・収納の専門家、鈴木久美子です。私は今まで約800件の片付け・収納サポートを行ってきました。片付けが本当に苦手で、今までたくさんの講座を受けたり、片付けの本を読んでも無理だったという方もいらっしゃいます。

片付けたい！スッキリ暮らしたい！という、みんな共通の思いだと思います。ゴチャゴチャで物があふれた状態から一度にモデルルームのような暮らしにはならないんです。でも1つずつクリアにしていくと必ずスッキリした暮らしになります。片付けも気持ちもラクになってくるはずです。今回は片付けが超苦手でどうすればいいか分からない、というあなたにまず、やってほしい事を書きます。

まずはコレだけ1．紙袋を厳選する

案外どこのご自宅でも大量にストックされている紙袋。確かに、人に何かを譲る時に便利ですし、ミックスペーパーを捨てる際にも使えるし、紙袋って何かと使えますよね。ですが、今回、家を本気で片付けたいと思っている人は紙袋の枚数を厳選してみて下さい。

残す枚数の基準は人それぞれですが、１つの紙袋に大サイズ、中サイズを数枚、小サイズ紙袋に小サイズを入るだけをストックするくらいがおすすめです。そして、それはクローゼットや納戸の隙間のデッドスペースに入れちゃいましょう。

「もったいなくて捨てられない…」、という人も多いと思います。分かります。その気持ち。もったいないんですよね。

でも、今回こそスッキリした暮らしにしたいなら、減らさなきゃいけないのです。紙袋ごときを捨てられないようなら、もう何も捨てられないはず。この最初の一歩、チャレンジしてみて。

大丈夫！！！紙袋捨てたって死ぬわけじゃない。最初はちょっと心が苦しいかもしれないけど、人生の中で大したことはない。このまま片付かない人生の方がよっぽど大変！

まずはコレだけ２．靴下・タイツの枚数を決める

皆さんは、靴下やタイツは何足持っていますか？「〇足です！」としっかり答えられた人はきっとすでにスッキリした暮らしができているはずです。

片付かない家では、あちらこちらから片方だけになった靴下が出てくるんです。まるで、靴下神経衰弱のようです。

さて、そもそも片方だけになっても放置している状態や、なくなっても気にしていないという状況はおかしいのです。ないなら買えばいいや、と思っている人もいますし、たかが靴下、と思って大切にしていないからそんな扱いになってしまうんです。

さて、前置きが長くなってしまいました。靴下を全て集めて、自分にとって必要な靴下の枚数を決めましょう。傷んでいる靴下はこの際手放してしまいましょう。

靴下は家の中のいろいろな物の中で適正量を決めやすいアイテムだと思いますよ！

まずはコレだけ3．ボールペンの本数を決める

家中のボールペンを集めてみましょう。いろいろなところにバラバラと置いている人はいませんか？一体自分が何本持っているかご存じですか？

最近は少なくなりましたが、昔は粗品でボールペンを配る事も多かったような…。お客様のご自宅では、大量のボールペンがあって、それを、紙にインクが出なくなったのは捨てようかな？と、１本１本、書いてみたりされます。でもたぶん、ほとんどが出るんですよね～（笑）なので、その時間も無駄。

あなたの暮らしにボールペンは何本必要かをしっかりと決めて、その本数だけを残すのです。

「まだ使える物なのに、もったいなくて、捨てられません！！」という人はいますか？じゃあなんで、そんな一生かけても使いきれないような物を溜め込んでるの？すでにもったいないんです。

まだ書けるボールペンを、整う暮らしのために手放せたあなたは、スッキリした暮らしの階段を上りはじめたんです。

クリアできたら他の物もやってみる

ここで紹介したものは片付けが超苦手な方向けに、心理的ハードルが低い物を中心に紹介しました。この３つをクリアしたら、どんどん家中の物全てに適正な量を決めていくのです。物を無意識に持ってるのではなく、意識をするのです。

だって、あなたの大切な家のスペースだから、あなたが使う大切な物だから。１つ１つをしっかりと把握しなきゃいけないんです。

小さな一歩を積み重ねて

どんな事でもそうだと思いますが、目標を達成するためには、小さな一歩を積み重ねていくしかありません。今日、紹介したことは、「なんだ、そんなことか！簡単すぎる」と思った人はいませんか？

そうなんです。片付けなんて簡単な事なんです。

１つ１つはとても簡単なステップなのですが、それが積もり積もって山盛りになってしまって、暮らしも気持ちも押しつぶされそうな状態になってしまうと、とても難しくなってしまうだけなんです。

『もったいない』という、捨てる事への罪悪感があるかもしれません。その気持ちはよく分かります。でも一番大切なのはあなたの暮らしと人生です。物は所詮、物です。いろいろなところで話していますが、物置部屋はあるのに、家族の部屋がない、という状態おかしくないですか？

くつろぐ時間が無くなり、片付けに追われる毎日。あなたはどうしたいですか？

本気で片付けたい人を心から応援します！