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復帰のヤン・ウィジが存在感見せる/コロナ禍の経費節減で2軍戦再編成<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
7号決勝ソロを放ったヤン・ウィジ(写真:NCダイノス)

23日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

スウォンKTウィズパークのKTウィズ-NCダイノスは4-3でNCが勝利。NCは19日の故障者リスト入りから戻ってきた、正捕手のヤン・ウィジ選手が存在感を見せました。

4番のヤン・ウィジ選手は初回の第1打席、1死三塁でレフトに先制点となる犠牲フライを放つと、4回表の2打席目には追加点の足掛かりとなるレフトへの二塁打。

その裏NCは2-2の同点に追いつかれるも、6回表にヤン・ウィジ選手が7号ソロをレフトスタンドに運び、3-2として勝ち越しに成功。この一打が決勝打となりました。

良性発作性頭位めまい症でハンファとの3連戦を欠場したヤン・ウィジ選手。復帰初戦で先制打と決勝弾を含む、3打数2安打2打点の活躍です。

◆「ハンファ、ホイングが退団し、新助っ人獲得」

ハンファは今季3年目のシーズンを迎えていたジャレド・ホイング外野手をウエーバー公示申請し、新たにブランドン・バーンズ外野手を獲得したと発表しました。

18年には3割、30本、100打点以上を記録し、ファンからも愛されていたホイング外野手。今季は34試合に出場、打率1割9分4厘、4本塁打、14打点という成績でした。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

トゥサンベアーズの2軍(フューチャーズリーグ)は試合がありませんでした。次の試合は26日(金)からのLGツインズとの3連戦です。

なお韓国野球委員会(KBO)は23日、無観客試合が続いていることで各球団、財政難を招いていることから、2軍の遠征費用を抑えることを目的に、2軍戦の南・北両リーグでの交流戦117試合の中止を決定。中止とした試合の半分程度を、宿泊を伴わない移動距離の少ない日程に再編成するとしています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇6月23日(火)の結果

・LG 3- 8 キウム(チャムシル)

 勝:チェ ウォンテ

 敗:キム ユンシク

・SK 2- 9 トゥサン(インチョン)

 勝:フレクセン

 敗:キム テフン

・KT 3- 4 NC(スウォン)

 勝:ルチンスキー

 敗:デスパイネ

・サムスン 11- 4 ハンファ(テグ)

 勝:チェ チェフン

 敗:チャド・ベル

・ロッテ 4- 3 KIA(プサン)

 勝:オ ヒョンテク

 敗:ムン ギョンチャン

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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