(続)中村教授のノーベル賞受賞で、誰が日亜化学工業を悪者にしたいのか?
中村教授のノーベル賞受賞の報とともに、日亜化学との関係も再度取り上げられ、再注目されてから約一ヶ月が経ちました。今になっても、中村教授と日亜化学との確執?が取り上げられています。
どうしても「中村教授 vs. 日亜化学」という構図を作りたいようです。先に、このYahooニュース!個人ブログにおいて、
と書きました。このグログを読まれて、中村教授への批判、日亜化学への擁護と捉えられた方も少ないながらいたようです。決してそうではなく、現在では必ずしも存在しない中村教授と日亜化学の確執として、対立を煽るような記事が多いからです。ノーベル賞を受賞した中村教授からのアプローチということで、それに日亜化学が全面的に応えなかったということを批判的に捉えたいのでしょうが、企業である日亜化学としては、過去の訴訟問題も当然影響しているでしょうが、現在でも日亜化学とビジネス上で技術やシェアを競っている他企業と関係がある中村教授を歓待することはできません。日亜化学としては中村教授の業績を認め、十分な祝意を述べています。それ以上、何をすべきというのでしょう。日亜化学の社長と握手をしたからといって、一般の人には微笑ましく思えても、日亜化学としては何の恩恵も与るどころか、関係企業や協力関係にある研究機関に誤解を与える可能性のほうが高いでしょう。さらに,先にも書きましたように、中村教授も悪意は感じられないとは言え、
というように話しています。これは面前の記者に向けての一方通行の話し言葉であり、詳しい説明も省かれている事から正確に伝わっているとは思えません。先にも書きましたように、日亜化学は四国最大の企業では有りませんし、影響力がないとは言えませんが、強力であるとも言えません。これは様々な統計的な数字でも現れているでしょうし、現実に1995年から2005年まで、中村教授とも日亜化学とも関係の深い、徳島大学、それも工学部の教授として奉職した、そして現在も徳島県民である私の感覚にも沿っています。何よりも日亜化学は徳島県内の一企業であり、さらに徳島の中心部から南に離れた阿南にある会社です。日亜化学が徳島を代表した会社ではなく、徳島も日亜化学を代弁するものでは有りません。