美しい日本庭園があることで名高い相楽園。四季折々の風景も素晴らしいのですが、今回はその庭園や建物がライトアップされるというイベントに行ってきました。

「神戸カルチャーナイト in 相楽園 vol.2」は、2022年7月2日(土)～7月10日(日)の9日間だけの限定イベントで、去年に続き2度目の開催。

開演まもない17時半に会場へと到着しました。まだ外は明るく、普段の相楽園の姿が楽しめる時間帯です。そんな静かな趣のある庭を歩きながら、まずはのんびり写真撮影。

浴衣を着た人もちらほら。明るい時間帯は景色を入れた人物撮影に向いていますね。隣で撮影していた浴衣のカップルは「なんか、温泉旅行に行って写真撮ったみたいに映ったよ」と楽しそう。

鯉の池を覗き込んだり、ベンチに座って鳥の声に耳を傾けたり…ゆったりとした贅沢時間です。周りでは小さな子供を連れたお母さんたちが集まり、お喋りに花を咲かせています。

キッチンカーも今日は4台来ていました。スイーツから串焼きまで様々。キッチンカーの内容は日によって違うらしいので、ホームページから要チェックですよ。

暗くなってきたのは19時半あたり。その頃にはだいぶライトの色もくっきりして、夜の庭園が姿を現わし始めます。平日はお仕事だという人も多いかと思いますが、元町駅からも近く、会社が終わってからでも来れるような時間帯なのが嬉しい。

最近はおうちの中にいても暑いので、外に涼みがてら行ってみようという人も多いかもしれませんね。夜、野外で遊べる楽しさは夏の醍醐味でもあり、ワクワク感があります。

たまにスモークが白くふわりと漂うのは、そこにレーザー光線が当たって幻想的な雰囲気を醸し出すような演出だそう。さっきから、船屋形に光の模様が浮かび上がったりもしています。

木々を照らす鮮やかな色が次々と入れ替わっていったり、少しフラッシュするような時もあれば、時間をかけた色の変化をゆっくり楽しめたりと、演出も変わって行く様子。

音楽を流していないぶん五感が研ぎ澄まされ、虫の音色や時折そよぐ風に意識を集中できます。日本庭園らしいシンプルな趣 (おもむき)がそこにありました。

入り口では、見たことがある乗り物が停まっていました。えびす屋神戸さんの「リムジンリキシャ」です。番傘飾りの横にライトアップされて停車中、今日はここで特別な体験乗車をやっているのだとか。

ちょうどそこにやって来たお客さんがいました。どんな乗車になるのか興味津々、写真を撮っても大丈夫と了解を得れたので「旧ハッサム邸」の前でパチリ。

「どちらからですか？」と伺うと「神戸です。昼はここを歩いたことがあるけど、夜来たのは初めてなんです」と笑顔で答えてくれたのは姜(かん)さんと高(こう)さんご夫妻。

いつもの相楽園と、全く違う表情を見せてくれる「神戸カルチャーナイト」。神戸の夜、夏の思い出。カラフルな幻想的体験を写真に残しつつ、相楽園を夜散歩してみてはいかがでしょうか。

神戸カルチャーナイトin 相楽園Vol.2

取材協力　Try Hard JAPAN