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【モノ語り#24 】FILCO 天然木 パームレスト:木の板に4千円なんて正気の沙汰じゃない?!

ばんかデジタル型モノカキー

そのモノが、良いとか、悪いとか。それはもういいかなって。伝えたいのは、ぼくにとって、なんなのか。いわゆる "レビュー記事" とは違った、ぼくの道具にかける想いをただただ自分勝手に語る「モノ語り」。どうぞお付き合いください。

今日は、ぼくが愛用しているパームレストの話を。

「パームレスト」というものを使ったことがあるだろうか。キーボードでタイピングするときに、手首が疲れないように補助するための道具だ。

一般的な薄型のキーボードではおそらく出番はないだろう。しかし、ぼくが愛用しているHHKBなどの厚みのあるキーボードでは活躍する。

HHKBを例に挙げよう。HHKBは筐体がかなり分厚いため、タイピングするときに手首が落ちてしまう。表現をかえると、手を持ち上げた状態でキーボードを叩かなければならない。

ある程度は慣れの問題らしく、「この状態が一番良い」と言っている人もいる。ただ、ぼくにとっては、これが結構つらい。手を持ち上げた状態を維持するのがたいへんで、長時間のタイピングだと疲れてしまうのだ。

だからこのパームレストが必要。これをHHKBの手前に置くことで、HHKBの厚みを緩和。手首をまっすぐにした状態でタイピングできるようになる。

さて、問題なのは価格だ。

ぼくが愛用しているのがFILCOというメーカーのパームレストで、値段が3,500円となっている。言い方が悪いけれど、こんな、何の変哲もない木の板で、3,500円だ。正直ためらう。なんだか、そのあたりの角材を持ってきて、適当な大きさに切ってしまえば、自作できそうな気もしてしまう。

しかしそれはたぶん気のせいで、これはこれで、ちゃんとしたメーカーものだからこそ不平も不満もなく使えているのだろう。自作したら「厚さが…」とか「ささくれが…」とか「手触りが…」なんてことを言い出すに決まっている。

実際、このパームレストは最高だ。

「木の板だと硬すぎて、長時間のタイピングで手が痛くなるんじゃないの?」と思われたが、それが不思議と痛くない。それに、疲れない。仕事中はパソコンの前につきっきりになるが、それでもパームレストが原因で疲れたことなど一度もない。

肌触りがいいのだ。木の温もりって確実にあって、硬いんだけど、やさしい感触がある。ドクターグリップのような人工的なプニュプニュした柔らかさなどとは比較にならないぐらい、非常に気持ちがいい質感なのだ。

これならたしかに、お金を出して買う価値はあるのだと思う。——いや、強がりではなくてね。

今日もお付き合いいただきありがとうございます。

そうそう。質感の話になったので、ついでにお話ししておくと、パームレストを選ぶときは断然硬いものがおすすめだ。

柔らかいものは「手の重みを吸収して、疲れを逃してくれる」ような印象をうけるが、それは嘘だ。実際には、手首が沈み込んでしまって、タイピングが全然安定しない。ただただ使いづらいので、個人的にはこのような木材のパームレストをおすすめしている。

デジタル型モノカキー

月間50万PVを達成する「あなたのスイッチを押すブログ」の中の人。Webディレクター・デジタルマーケターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でメディアライターとして活動をするパラレルキャリア。 「フクザツを分解し、カンタンに再構築」をモットーに、ブログや企業メディアでライティングをしています。商品レビュー・記事制作・メディア運用のご依頼を承っていますので、お気軽にご相談ください。 お問い合わせは各種SNSからご連絡ください。

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