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山川穂高との6年連続トレが実現。ホークス・リチャード「やっぱりすごい」

田尻耕太郎スポーツライター
並んでランニングをするリチャード(左)と山川

 福岡ソフトバンクホークス・リチャード内野手が27日、HAWKSベースボール筑後でチームに新加入した山川穂高内野手とともに練習を行った。

 沖縄出身同士で、右の長距離砲という縁もあり昨年まで5年連続で山川に弟子入りして自主トレを行っていた。今オフ初めての“共演”。

 山川は昨年12月の入団会見以来、39日ぶりに公の場に姿を見せる機会だったが、リチャードに加えてやはり同郷でこちらは同学年の嶺井博希もいたことで、終始リラックスした表情で練習を行っていた。

自主トレを公開した山川
自主トレを公開した山川

 リチャードは約1年ぶりの合同トレを終えて「やっぱりすごいなと思いました。ティー打撃の最初の1スイング目からビシッと固まったフォームで振れてるところがすごいと思います。自分のスイングを持っている方だから」と改めて感服した様子。また、久々に練習を共にして逆に成長を認められた部分はと問うてみたが、少し考えて「いや、思い返してみればなかったっすね」と苦笑いを浮かべた。

「和田塾」の成果もはっきり

 ただ、リチャードもこの1月は和田毅が率いる「チーム21」の自主トレ合宿に参加。投手ばかりの中に野手で1人飛び込む異例のチャレンジを行ったが、「行ってよかったです」と収穫を口にした。

「ピッチャー視点からのバッターの見え方を、いろんなピッチャーに聞けたことが良かったです。しかもチームの核となるピッチャーばかり。上にいる人の意識も分かった」

 楽天の早川隆久が打撃練習でバッティングピッチャーを務めてくれたこともあったそうで、「球の質がすごかった。不安になるバッピでした。練習でこれなら試合はえぐいなと…」といつものリチャード節が飛び出したが、和田塾から戻ってきて体つきが引き締まって見えるようになった。

「体重は変わってない。けど、筋量はついたかも。ウエイトにもめっちゃ本気で取り組んだ。バットを振った時、走ったおかげか、下(足元)がブレなくなりました」

打撃練習を行うリチャード
打撃練習を行うリチャード

 昨季までウエスタン・リーグで前人未到の4年連続本塁打王となった。本人もまったく勲章とは思っていない。もう今季が7年目。一軍での結果が求められるのは当然だ。

 春季キャンプはB組スタートになったが、「まず自分のやりたい練習をできると、プラスにとらえたい」とこれまで焦って何度も失敗してきた反省も生かしていく。

【※写真はすべて筆者撮影】

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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