台風2号は北緯20度ラインを越え転向中。今後は沖縄の南から日本の南を東進へ。
北緯20度ラインに到達し転向中
今週初めから自転車並みのノロノロとした速度でフィリピンの東海上を北上していた台風2号は、ようやく北緯20度ラインに到達し、徐々に東寄りに転向し始めています。
台風2号はきょう22日(木)15時現在、沖縄の南にあって、中心気圧950hPa、最大風速45メートル、最大瞬間風速60メートルの非常に強い勢力で、北東に時速10キロで進んでいます。
今後はこれまでよりは速度を上げるものの、それでも時速10キロから20キロ程度のノロノロとした速度で、あす23日(金)からあさって24日(土)にかけて、沖縄の南を東進するでしょう。
その後、25日(日)にかけて日本の南を東寄りに進み、週明け26日(月)までには小笠原諸島の南で温帯低気圧に変わる見込みです。
気象的には、今回の台風2号が4月としては2005年台風3号以来、16年ぶりに日本列島への接近台風となるか注目されていますが、予報円の北寄りのコースを進まない限り、その可能性は小さくなってきたかもしれません。
とは言え、沖縄や小笠原諸島は台風が通り過ぎるまで油断は出来ません。
沖縄は強風、強雨に注意
台風2号は沖縄からはやや離れて東進する見込みで、暴風域に入るような大荒れの天気となるおそれはありませんが、台風周辺の湿った空気がかかり続けるため、雨脚の強まる所がありそうです。
また暴風域や強風域に入らずも風は強まりそうで、最大瞬間風速は30から35メートルが予想されており、強風や強雨に注意が必要です。
海上は長丁場の警戒を
一方、海上は注意レベルではなく、警戒レベルとなります。
上図はあす23日(金)午後6時の波の高さの予想ですが、台風中心付近では8メートルから10メートル程度の猛烈なしけとなっており、6メートル以上の大しけの範囲も沖縄の南海上に広がっている状態です。
台風2号はまだしばらく強い勢力を維持し、しかも動きが遅いため、沖縄はあす23日(金)から25日(日)にかけて、波浪警報が出続ける可能性があります。
4月としてはあまりないような長丁場の大しけに警戒が必要です。