台風18号はフィリピンからベトナムを直撃へ、次の熱帯擾乱もフィリピンを指向か?
台風17号は熱帯低気圧に
ベトナムには今年これまでに4個の台風(3号、11号、15号、16号)が上陸しており、台風17号の上陸も心配されましたが、上陸寸前のきょう26日(月)午前3時、トンキン湾で熱帯低気圧に変わりました。
タイトル画像の雲の様子をみても、活発な雨雲は少なくなり、大雨や暴風の脅威は小さくなった様子がうかがえます。
ところが今度は台風18号が強い勢力で直撃するおそれがあります。
台風18号は強い勢力でベトナムを直撃か
きのう25日(日)午前3時、フィリピンの東海上で台風18号が発生しました。
その後、昨夜から今朝にかけてフィリピンを横切り、きょう26日(月)午前9時には南シナ海に出ようとしており、中心気圧980hPa、最大風速35メートル、最大瞬間風速50メートルの強い勢力となっています。
今後はさらに発達し、中心気圧960hPa、最大風速40メートル、最大瞬間風速60メートルに達する見込みで、ここからあまり衰えることなく、あさって28日(水)昼頃にベトナムを直撃するおそれが高くなっています。
今年日本への台風上陸は未だ一つもありませんが、もし台風18号がベトナムに上陸すれば5個目となり、さらなる被害の拡大が心配されます。
ベルト状の太平洋高気圧
タイトル画像にもある通り、日本のはるか南海上をみると、熱帯擾乱(ねったいじょうらん)の一つ低圧部が発生しています。
種々の計算をみると、この低圧部も今後発達し、熱帯低気圧から台風へ変わる可能性もありそうですが、引き続き、この北側、日本の南から沖縄方面には太平洋高気圧がベルト状に勢力を強めていますので、もし発達したとしても、北上してくる計算はほとんど見られません。
おそらくベルト状に強い太平洋高気圧の縁辺を西進し、再びフィリピン方面を指向するのではないかと思われます。