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【宮城県 松島町】建物自体が芸術作品!松島湾の景色が一望できる小さなアートギャラリー

Molly Chibaフリーランスライター(東松島市・松島町)

JR松島海岸駅の裏側というと、やや上り坂。徒歩で大体15分も歩けば、松島湾を広く見渡せる程の高さだ。その坂道の途中には「西行戻しの松公園 (さいぎょう もどし の まつこうえん)」という、山を上手に活用した広い敷地の公園がある。(※場所の詳細は以前の記事コチラでご紹介しています。)

▲ 奥の左に見えるのがカフェの建物。大きな窓ガラスというのが遠目でもわかる
▲ 奥の左に見えるのがカフェの建物。大きな窓ガラスというのが遠目でもわかる

敷地内には、たくさんの桜の木々があり、ちょうど突き当たりには松島湾を眺めながら休憩できるカフェ「le Roman(ル・ロマン)」がある。その建物自体のデザインは、一見シンプルな横長2階建の造りなのだが、ちょっと他と違うのが大部分がガラス張り!その為、店内で珈琲や食事をしながらも、雄大な松島湾の景色が一望できること、そして春には眼下に桜の絨毯が広がる世界を堪能できる。

▲ 自由に出入り可能だが、ドアは風が強いと勢いよく閉まるので、気をつけてゆっくりと閉めよう!
▲ 自由に出入り可能だが、ドアは風が強いと勢いよく閉まるので、気をつけてゆっくりと閉めよう!

そのカフェの1階には、実は小さなギャラリー「Le pop(ル ポップ)」があるのだ。
この記事では、カフェではなく1階のギャラリーについてご紹介していこう!
2022年8月からスタートしたこのギャラリーは、絵画や彫刻、音楽など芸術・文化系のアーティストの作品などを発信する場として、いくつかのイベントを企画・開催している。
ガラス張りの建物とギャラリーというのは、非常に相性も良く建築デザイン好きな方であれば、外観を眺めているだけでも充分満たされる楽しさがある。

▲ 小さいと言っても窓が大きいので開放感を感じ、外観よりも中に入った方が広く感じる
▲ 小さいと言っても窓が大きいので開放感を感じ、外観よりも中に入った方が広く感じる

一歩中に踏み込めば、そこにはあえて不規則な色・デザインに揃えられた椅子と、窓から見える松島湾が展示されているアート作品のようで、自然と人工物が織りなす芸術空間が完成されている。

▲ 個性とセンスを感じるレコードの種類や、ピアノにザッと並べられた洋書など、そこかしこにアート好きをくすぐるポイントが隠されている。こりゃ参った!
▲ 個性とセンスを感じるレコードの種類や、ピアノにザッと並べられた洋書など、そこかしこにアート好きをくすぐるポイントが隠されている。こりゃ参った!

グランドピアノもまた良い雰囲気を作り出していて、しばらく椅子に座りこの空間の中で外の景色を眺めているだけでも、芸術的な場所や物などが好きな人にとっては満足できるであろう、上質なスペースだ。
訪れた際には、特に何かのイベントや企画展示が無いタイミングだったのだが、常設されているレトロな味のあるポスターやレコードに、イス、ピアノなどが、立派なギャラリーの展示作品となっていた(2023年3月中旬時点)。

▲ 桜の開花はもう少し時間がかかりそうな予感(2023年3月10日時点の桜のつぼみ)
▲ 桜の開花はもう少し時間がかかりそうな予感(2023年3月10日時点の桜のつぼみ)

4月後半にも桜が開花し、ギャラリーにも一層華やかさが加わることを想像すると、非常に待ち遠しい。大きな窓から眺める景色には、桜のピンク色が一面に広がり、ある意味展示作品とのコラボレーションも期待できる。

▲ カフェ「le Roman(ル ロマン)」1階の、ギャラリー「Le pop(ル ポップ)」
▲ カフェ「le Roman(ル ロマン)」1階の、ギャラリー「Le pop(ル ポップ)」

松島を訪れた際には、覗いてみてほしい小さなギャラリー「Le pop(ル ポップ)」。
ガチャリとドアを開けた先には、こだわりのある素敵な色に形、空間が広がっていて、訪れた人の想像力や感性をぐーんと引き上げるチカラがある、そんなギャラリーだ。
気持ちよく目覚めた日には、芸術的な空間を体感しに行くのも、なかなか良いものだぞ。

施設名:Le pop(ル ポップ)
住所:宮城県松島町松島字犬田10-174
営業時間:11:00 - 17:00
定休日:火曜日
※展示内容やイベント情報などはLe popの公式インスタグラムでご確認ください。

フリーランスライター(東松島市・松島町)

日本出身/日本と英国を拠点に活動。自然と動物が大好きな人間です。国内地域ニュース、日英サッカーコラム、サステナブル・ツーリズムに関する記事を執筆中。

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