【宮城県 松島町】ファッションモデルみたいなパン -クロワッサン屋サクサク- [普賢堂地区]
繊細な線をたどってみると、ぐるりとまわってどこまでも続いていく。クロワッサンは他のパンたちとはちょっと違って、複雑で洒落ているようで実はシンプルだったりする。宝石のようなフルーツで飾り付けられている訳じゃないし、生地にチョコレートやシナモンなんかの手助けもない。
だけど、なぜか気になる存在のクロワッサン。
なんというか自分の魅力を上手にみんなにアピールしてる。そんなパンに見えてしまう。見せつけているつもりはないだろうけど、折り重なる層はとっておきのチャームポイント。すごい、とみんなを想わせる。
宮城県松島町の普賢堂地区に、今年(2024年)10月末に開店した『クロワッサン屋 サクサク(松島店)』。エメラルドグリーン色の幟(のぼり)が目印で、お店の中に入るとカラメルシロップの様な美しい焼き色のクロワッサンたちが出迎えてくれる。
店内をつつみこむバターのいい香りの中に、焼き上げられたクロワッサンたちのほのかな甘さも相まって、わたしたちをゆっくりと誘い出す。右から左へゆっくりと目の前のショーケースを目でたどっていくと、パリコレ(パリ・コレクション)のファッションモデルたちのようなクロワッサンたちが並ぶ。
ストライプ柄のシャツを着たようなクロワッサンは、大人の手をピンと広げた時の親指と小指の幅くらいの大きさ。そして持ち上げると、とっても軽くて美しい。焼き立てをパリッといくのが良い、というのはわかっているけど「待った!」がかかるほど、見つめてしまう。
片手でクロワッサンの端を掴んでちぎってみると、サクッと美味しい音の後にふわあっとバターの香りと、しっとりとした層たちが顔を出す。
表面のサクサク生地を手に一杯まとわせたまま、気にせずに口に放り込めばパリパリの生地の香ばしさと、中の層のほのかな甘さに「美味しい!」の言葉がこぼれ出る。テーブルの上に小さなクロワッサンの破片があればあるほど、パリパリの層を楽しめた証拠かな、と思いながら口の周りをナプキンで拭く。
もう1つ、食べたいな。そう想わせるすごいパン。
シンプルだけど複雑で洒落ていて、ファッションモデルみたいな『クロワッサン屋 サクサク』のクロワッサン。奥深い上に、美味しいぞ!
名称:クロワッサン屋 サクサク 松島店
住所:宮城県宮城郡松島町松島字普賢堂13-27
営業時間:10:00-17:00
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