元家政婦が教える「エアコンの停止ボタンは2回押してはいけない理由」止まっていないわけではありません
9月に入っても暑い日が続きますね。まだしばらくはエアコンに活躍してもらわなくてはいけません。エアコンを切る際、停止ボタンを押したのにまだ動いているからと、もう一度ボタンを押してはいませんか? 「エアコンを切るには2回ボタンを押さなくてはいけない」と思っている人もいるかもしれません。じつはこれ、NG行為です。元家政婦でプロ主婦の筆者が、エアコンの停止ボタンを2回押してはいけない理由をご紹介します。
エアコン内部を乾かしているからすぐには止まらない
冷房や除湿運転をしたあとに停止ボタンを押しても、だいたいのエアコンはすぐには止まりません。冷房や除湿で運転をするとエアコン内部が結露するため、運転を停止したあとに、内部を乾かすためのメンテナンス機能が働くからです。この機能は「内部クリーン機能」などと呼ばれています。説明書にも書いてあり、また、リモコンにも手動でできる「内部クリーン」のボタンがある場合も。
クリーンと聞くと、「それはお掃除機能では?」と思うかもしれませんが、お掃除機能とは別のもの。「内部クリーン機能」は、フィルターのゴミを取るなどの作用はなく、あくまでエアコン内部を乾かすだけの機能です。内部クリーンをしていてもフィルターの掃除がいらないわけではないので、気を付けてくださいね。
停止ボタンを2回押すと「内部クリーン機能」を止めてしまう!
停止ボタンを1回押したあと、内部クリーン機能が動いているときに停止ボタンをもう1回押すと、エアコンは完全に停止します。そのため、「エアコンは停止ボタンを2回押さないと消えない」と勘違いすることも。でも、2回ボタンを押してしまうと、内部クリーン機能も止まってしまい、せっかく結露を乾かしていたのがそのままになってしまいます。
エアコンの停止ボタンを押すのは1回だけにしよう
エアコンの停止ボタンを2回押せば、すぐにエアコンは完全に停止します。しかし、内部の結露がそのままになり、カビや臭いが発生する原因に。内部クリーンが終われば、きちんと自動で停止します。エアコンのカビ予防のために、停止ボタンは二度押さず、一度だけにしましょう。
【参考リンク】
Panasonic『エアコンの冷房や除湿運転停止後に温風が出る理由は』
日立お客様サポート『内部クリーン運転について知りたいです。』
※一部のエアコンには内部クリーン機能がない場合もあります。取扱説明書を確認してください。
※掲載当時の情報です。現在とは異なる場合があります。
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