【南アルプス市】ある山岳カメラマンの軌跡〜追悼 平賀淳〜
前回の記事と同じ日に、芦安山岳館で開催されている企画展「追悼 平賀淳 キロク キオク RECORDED-MEMORY」(南アルプス市、山梨日日新聞社、山梨放送主催)にお邪魔してきました。
毎度、芦安方面に向かうときにはこちらの交差点が目印です。県道12号芦安入口交差点より県道20号を西に進みます。
芦安山岳館。県産材の利用促進モデル事業としての施設でもあり、山岳文化の発掘と研究・継承、自然保護や安全登山の普及、山を仲立ちとしたさまざまな交流の実現を目的として2003年に開館した施設になります。
駐車場も広くゆとりがあります。
昨年、アメリカ・アラスカ州の山で遭難し亡くなられた、甲斐市出身の写真家 平賀淳氏の追悼企画展が開催されており、同じく写真を撮る者として氏の軌跡と作品に触れてみたいと思った次第です。
館内には無料エリアと有料エリアがあって、企画展は有料エリアになります。大人(中学生以上)500円、子供(小学生)250円になります。
展示は平賀氏の生まれから始まっています。
年毎に氏の足跡を辿って行きます。ご本人が写っている写真は笑顔の写真ばかり。筆者は面識があった訳ではありませんが、山関係の仕事に関わったことがあると、その人柄が間接的に伝わってきたりもしていました。
実際に使用されていた山道具等も展示されていました。
解説文を読んでいると、とても行動力があって人間力が高い方だったんだなと思います。人が好きだから人からも好かれる。優しい方だったんでしょう。
筆者よりも7歳も若い。日本の登山家・写真家としての功績は大きく、損失は計り知れません。野口健氏の追悼文がまた心に響きました。筆者が色々と書き連ねても安っぽさがあるので、ぜひ来館されて平賀氏の足跡を写真とともに辿ってみていただければと思います。
有料エリアでは、企画展の他にも常設展示で芦安の文化、南アルプスの自然等の紹介を行なっています。
エントランスホールには巨大な「輪かんじき」大きさのほどが分かりますか?
こちらは無料エリア。情報スペースでは、夜叉神峠に設置されているライブカメラの映像が見られます。各種イベントも開催されているので、HP等から情報をチェックしていただければと思います。
とても広い山岳図書コーナー。
古い山岳雑誌もあったり貴重な資料が沢山あります。無料エリアなのでお金がかからずゆっくり山の本を楽しむことができます。
語り部コーナーと呼ばれるエリア。現在はユネスコエコパーク関係の展示がされていますが、こちらもイベントスペースとして使われたりします。木材の温かみが感じられて良い空間です。
これからの季節、麓は暑さで日中の活動が躊躇われる日もあると思います。そんな日は少し車を走らせて、芦安山岳館で地域の文化や南アルプスの大自然について、見て知って体験してみるのはいかがでしょうか?
【南アルプス市芦安山岳館】
場所:南アルプス市芦安芦倉1570
電話:055-288-2125
開館時間:9時~17時
休館日:毎週水曜日、年末年始(夏季は開館)
入館料:大人(中学生以上)500円 子供(小学生)250円
【追悼 平賀淳 キロク キオク RECORDED-MEMORY】(南アルプス市、山梨日日新聞社、山梨放送主催)
期間:2023年6月18日〜2024年3月10日