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意外と知られていないイ・ボミのサイン「28」の意味 日本ツアー通算21勝と残り7勝は何?

金明昱スポーツライター
グッズのTシャツにプリントされたイ・ボミのサイン(筆者撮影)

 イ・ボミが先週の「NOBUTA GROUPマスターズGCレディース」の出場を最後に日本ツアーを引退した。試合は予選落ちして2日間のプレーとなったが、最後を見届けようと多くのファンやギャラリーが集まった。

 大会期間は「イ・ボミが主役」といっていいほど、イベントが数多く用意され、2011年の初参戦からの13年間を振り返る特設ブースのほか、応援グッズの販売、さらにイ・ボミ自身が連日、約300人のファンに向けてサイン会を行うなど、盛りだくさんの内容だった。

 ところで、イ・ボミのサインには名前とピンフラッグの旗が書かれているのだが、その中の数字「28」が何なのかを意外と知らない人が多いという。ピンとくる人なら分かると思うが、「28」はプロになってからの通算勝利数だ。

 日本ツアー初参戦から引退までの通算21勝は日本でも知られているが、それ以外の7勝はプロデビューした韓国ツアーでの勝利数だ。内訳は2部のドリームツアーで3勝、1部のレギュラーツアーで4勝となっている。

■2部「ドリームツアー」での3勝

  • 「2007ソンヒルゴルフクラブ-ジェニツアー8次戦」
  • 「2008カンサン杯KLPGAドリームツアー4次戦」
  • 「2008グランドトレビスKLPGAドリームツアー9次戦」

■1部レギュラーツアーでの4勝

  • 「Nefs Masterpiece 2009」
  • 「第5回キム・ヨンジュゴルフ 女子オープン」
  • 「大宇証券CLASSIC 2010」
  • 「2010KB国民銀行 Star Tour」

 韓国での7勝と日本での21勝、これらを合わせて28勝ということで、サインには「28」が入っている。ちなみにイ・ボミは2010年に韓国ツアーで年間3勝して初の賞金女王となったが、トップ10入りは15回。ショットメーカーのイメージが強いが、2010年のドライビングディスタンスは251.79ヤードで11位と意外にもパワーヒッターだった。

 今さらではあるが、今後日本での活動でイ・ボミのサインがもらえる機会があれば、「28」の数字はプロ通算勝利数と覚えておくといいだろう。

スポーツライター

1977年7月27日生。大阪府出身の在日コリアン3世。朝鮮新報記者時代に社会、スポーツ、平壌での取材など幅広い分野で執筆。その後、編プロなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めたあと、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。11年からは女子プロゴルフトーナメントの取材も開始し、日韓の女子プロと親交を深める。現在はJリーグ、ACL、代表戦と女子ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。

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