【現役整備士が教える!】愛車のための花粉・黄砂の付着対策ガイド
春が近づいて、自動車オーナーを悩ますことと言えば、花粉と黄砂の付着でしょう。洗車して2、3時間後にうっすらと付着する花粉や黄砂にため息をついた経験のある方は多いのではないでしょうか。
花粉と黄砂の付着が車に及ぼす影響は決して小さくなく、放置すると車の性能や外観に長期的な損害を与えかねません。
この記事では車系Instagramでフォロワー8,200人超え、ブログ「やっさん車好きの味方」を運営する生粋の車好きの私が、現役整備士として皆さんの愛車を守るために花粉と黄砂の付着対策を教えます。
花粉と黄砂が車に与える影響
春になると空気中に大量に舞う花粉と中国から運ばれてくる黄砂は、車へ多岐にわたって影響を与えてしまいます。
塗装面に付着した花粉や黄砂は、水分と結びつくことで塗装を腐食させ、車の見た目や耐久性に悪影響を及ぼしかねません。さらに、車内に侵入したこれらの粒子はアレルギーの原因となり得ます。
車外対策
車を花粉や黄砂から守るために有効な車外対策でおすすめの方法は3点です。
- 塗装保護
- 保護コーティング
- 車体カバー
それぞれ車を物理的に保護することが可能であり。以下で説明します。
1.塗装保護
塗装保護で最も基本的な対策は、定期的な洗車です。
花粉や黄砂が車体に付着したまま時間が経過すると、花粉や黄砂が水と反応し、塗装を傷める原因になります。長期的に放置してしまうと、塗装の劣化や腐食が進みます。
また、塗装保護のための洗車を怠ると、塗装面にしみができやすいです。しみは時間が経つにつれて固着して、除去が困難になることがあります。
洗車の際は、水で流してから専用シャンプーをよく泡立ててから洗うのがポイントです!専用シャンプーは塗装を傷つけることなく、花粉や黄砂を効果的に除去するために設計されているからです。塗装面を傷つけないように注意しましょう。
2.保護コーティング
保護コーティングを自分で行う場合は、市販のコーティング剤を用いることで、手軽にコーティングが可能です。
専門店で行う場合は、プロの技術で丁寧に施工され、高い耐久性と質の高い仕上がりが期待できます。
自分で行うか専門店で行うかでメリットとデメリットがあり、以下の表にまとめましたので、参考にしてください。
3.車体カバー
車体カバーの利用は、花粉や黄砂から車を物理的に守る最も簡単な方法です。価格帯は3,000円から高品質なものでは10,000円以上のものもあります。
最新の製品では、撥水性や耐UV性に優れたものが増えていますので、駐車場の状況にあわせて選ぶことが可能です。
車内対策
花粉や黄砂は車内の空気環境に影響を与えます。車内を快適な空間に保つためのおすすめの対策方法を3点紹介します。
- エアフィルターの点検と交換
- 車内清掃
- 空気清浄機の利用
以下で内容を説明します。
1.エアフィルターの点検と交換
車内の空気品質を保つためには、エアフィルターの点検と交換をおこない効果的な状態を維持しておきましょう。花粉の季節には特に気をつけておきたいポイントです。1,000円から5,000円程度の価格で交換可能なフィルターを選び、定期的に新しいものに交換することをおすすめします。
2.車内清掃
車内を定期的に掃除することで、花粉や黄砂を取り除きましょう。特に、シートの隙間やフロアマットには注意が必要です。ウェットティッシュなどで拭き取るだけでも効果があります。
3.空気清浄機の利用
車載用の空気清浄機は、5,000円から20,000円の価格帯で、車内の空気をクリーンに保つことが可能です。最新モデルでは、PM2.5の除去やアレルゲンの除去機能が備わっています。
運転時の注意点
ウェットティッシュや専用のクリーナーを常備し、視界を確保できるよう定期的に拭き取ると良いでしょう。
視界の確保は安全運転に直結するため、特に花粉や黄砂がひどい日には頻繁に拭き取ってください。視界を常にクリアに保つことを意識しましょう。
また、エアコンを適切に使用することもポイントです。エアコンはリサイクルモードを活用し、外部からの空気の取り込みを最小限に抑えることで、車内への花粉や黄砂の侵入を防ぎます。
まとめ
愛車を花粉や黄砂の影響から守るためには、日々の小さな注意と定期的なメンテナンスが不可欠です。このガイドが、花粉や黄砂に頭を抱えているドライバーの皆さんの問題解決のお役に立てれば幸いです。