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東京五輪 ホッケーで活躍のインド:Google検索でもインドで大人気の「クリケット」を初めて抜く

佐藤仁学術研究員・著述家
東京五輪でのインド男子ホッケーチーム(写真:ロイター/アフロ)

東京五輪で、インドで大人気の「クリケット」の検索数を初めて抜いた「ホッケー」

東京オリンピックのホッケー男子でインドとドイツによる3位決定戦が行われ、インドが勝利して銅メダルを獲得した。インドは世界ランキング3位。インドがメダルを獲得したのが1980年のモスクワオリンピックでの金メダル以来、41年ぶりということでインド国内でも湧いている。

インドではホッケーよりもクリケットというスポーツが大人気で、インド人では老若男女が町中でクリケットをして楽しんでいる。そして日頃から、Googleでも圧倒的に「クリケット」という単語の方が、「ホッケー」よりも検索されている。

だが、今回の東京オリンピックでのインドのホッケーチームの活躍で、インドで初めてGoogleの検索で「ホッケー」が「クリケット」を抜いた。Googleでは、2004年からどのような単語が検索されているかを見ているが、2021年8月に入ってからはインドでは「クリケット」よりも「ホッケー」が多く検索されている。

人口13億人を超えるインドではスマホが普及しており、多くの人がクリケットの試合の時などに「クリケット」を検索して試合結果をチェックしている。そして東京オリンピックではインドのホッケーチームが男女ともに活躍していたので、多くのインド人が「ホッケー」を検索していた。

インドのモディ首相も自身のツイッターで「男女ともにインドのホッケーチームが想像を超える活躍をしています。インドにとってホッケーの新たな時代の幕開けです。新しいホッケーの時代にとって、とても良い傾向です」と語っていた。

▼インドのモディ首相がインドの男女ホッケーチームを称えるツイート

▼インドの男子ホッケーチームが銅メダル獲得を報告

東京五輪でのインド女子ホッケーチーム
東京五輪でのインド女子ホッケーチーム写真:ロイター/アフロ

東京五輪でのインド男子ホッケーチーム
東京五輪でのインド男子ホッケーチーム写真:ロイター/アフロ

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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