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小規模保育園は保活が2回必要!?小規模保育園に預けるメリットとは

はる現役保育士

こんにちは!現役保育士のはるです(@hr_hoiku)

来年度の入園に向けて保育園見学を始めたという方もこの時期多いのではないでしょうか。6月に入ってから園見学を希望する方が増えましたが、夏に入り少し落ち着いたかなという印象があります。

保育園を調べていると、認可保育園に認可外保育園……企業主導型保育園や認定こども園……とややこしいものがたくさんあるのですが、そのうちのひとつに小規模保育園(小規模保育事業)があります。

小規模保育園ってなに?メリットとデメリットは?

小規模保育園(小規模保育事業)とは、平成27年4月から始まった子ども・子育て支援新制度の中で、市町村の認可事業(地域型保育事業)の1つとして新たに作られた事業です。

0~2歳児を対象とした、定員6~19人の比較的小さな施設であり、規模の特性を生かしたきめ細かな保育を実施しています。参考:横浜市

小規模保育園は多くても19名定員、A・B・C型とあり、有資格者の割合や自園調理の有無といった細かな点で違いはありますが、簡単に言ってしまえば「0~2歳児までの小さな保育園」です。

小規模保育園のメリットとは?

小規模保育園の最大のメリットは保育者が手厚く子どもを見れるということ。

実際の規定では保育士の対人数(保育士1人あたりにつき見られる子どもの人数)は大規模保育園と変わらないのですが、どこの小規模保育園でも「子ども一人一人に目が届く」「とても手厚い対応をしてもらった」という声を聞きます。

近くにある小規模保育園も、散歩の様子を見る限り子ども2人に対して大人が1人ついていると言えるくらいの保育士の人数がいたり。

え、1対1!?とこっちがうらやむくらい大人の人数を見る……なんていうことも多いです。

小規模ならではの一人ひとりきめ細やかな保育というのは、どの小規模保育園でもみられるのではないでしょうか。

小規模保育園のデメリットとは?

小規模保育園は2歳児までの保育園。そのため2歳児で卒園となり3歳児からは違う保育園や幼稚園に通うこととなります。

3歳児クラスで小規模保育園から入園してきましたという子も実際に多いですし、小規模保育園は提携園制度があり、卒園したら優先的に提携している幼稚園や保育園に入ることができるという制度は設けられています。

ただ、この提携園制度があったとしても全員が希望通りに保育園、幼稚園に行けるか約束できるものではありませんし、小規模保育園で保育士の人数が多く手厚く見てもらえた経験から、転園先で「なんだか子どもが委縮しているかも」「先生に診てもらえているか不安」という声があがることもしばしば。

保活を2回しなければいけない、そして転園先で慣らし保育に対応する必要があるというのは働いているママにとって負担に感じるポイントかもしれません。

小規模保育園を推す声も多い

インスタグラムで小規模保育園について発信すると、「子どもの園が手厚くてよかった」「ずっと小規模保育園に通いたかった」という声があがるほど、小規模保育園を推す声が多く、デメリットを感じる声は多くはありませんでした。

2回保活をする必要がある、2歳で卒園するといったデメリットが先行しがちな小規模保育園ですが、大切な乳児期を丁寧にみてもらえるということはメリットにつながるかと思います。

ぜひ小規模保育園も視野に入れてみて下さいね。

現役保育士

2016年に女の子、2020年に男の子を出産した2児の母。インスタグラム(@hr_hoiku)で保育園選びと保育園のモヤモヤについて発信している現役保育士。音楽と表現活動が得意。保育園の気になるアレコレや保護者の悩み、実際の保育現場についてをお話します!

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