【三井ガーデンホテル日本橋プレミア】にある和食レストラン「日本橋浅田」には、朝食を食べるために宿泊するゲストもいるほどの美味しさ。プロの料理人が、こっそり食べに来ることもある名店です。外来のお客さんも利用可能。絶品の朝食ビュッフェを紹介します。

≪料亭の味をホテルの朝食で満喫≫

お店は三井ガーデンホテル日本橋プレミアの９階にあります。最寄りの駅はJR新日本橋駅と東京メトロの三越前駅です。

金沢で創業した「浅田」の歴史は古く、萬治2年（1659年）に加賀藩から江戸屋敷を往復する中荷物御用を命じられ、慶応3年（1867年）に旅籠「浅田」を開業したのが料亭としての始まりです。
都内には赤坂、大手町、青山にお店を構えますが、朝食が食べられるのは「日本橋浅田」だけです。

≪多彩な味を楽しめる20種類の小鉢料理≫

浅田の朝食の魅力といえば、小鉢や豆皿に盛られた20種類のお総菜。加賀の伝統料理をはじめ、様々な料理が浅田ならではの味付けで並びます。そのうえ高級料亭の朝食が、3,300円は驚くほどリーズナブル。イチ押しのホテル朝食です。

石川県の伝統料理「恵比寿(えびす)」は、とき卵を使った寒天寄せ。醤油ベースの甘じょっぱい出汁の味で、お祭りやお祝いごとには欠かせない料理です。

小鉢や豆皿に盛り付けられた料理は色鮮やか。ちょっとずつ、いろいろな味を楽しめます。

左上から、浅田伝統の味が楽しめる「昆布山椒煮」は、じっくり炊きあげられた昆布に風味豊かな実山椒がアクセント。ご飯のお供にピッタリですが、パンに挟んでも美味しいです。
お肉がとっても柔らかな「鶏ポン酢おろし」は人気の一皿。胡麻の風味豊かな「胡麻豆腐」や「鶏肉胡麻だれ掛け」など、素材の美味しさを活き活きと感じられる小鉢が並びます。

お肉が使われるメニューも多く「豚の角煮」はじっくり煮込まれてトロトロな柔らかさ。
さらに浅田で洋食メニューがあるのもこの朝食だけ。ベーコンやソーセージ、パスタのほか、店内で焼き上げるパンもそろいます。

醤油や酒、みりんに、柚子など柑橘類の輪切りを入れ、魚の漬けダレにする “柚庵焼き”。鰆の淡白で優しい味わいです。

何層にも重ねられ、焼かれた玉子焼きはとってもふっくら。たっぷり使った鰹出汁だけで味付けして、マイルドな風味に仕上げています。日本橋浅田には、ふっくらと焼き上げるベテラン料理人が一人いて、他の方では真似できない焼き加減でいただけます。

フルーツ、ヨーグルト、サラダも並びます。

ジュースやアイスコーヒー、アイス緑茶のほか、「黒部の水」や、金沢「あずま園」の加賀棒茶もホットとアイスで用意します。
お茶の茎を煎じた加賀棒茶は、芳ばしい香りが引き立つ石川県の名産品です。

≪可愛らしい小鉢や豆皿がずらり≫

普段は訪れる機会のない老舗料亭の味を、朝食で食べられるなんて幸せです。美味しそうな小鉢や豆皿が並ぶと、ワクワク気分が盛り上がります。

ご飯は白米、お粥、季節の炊き込みご飯の3種類。お米は石川県で誕生した「ひゃくまん穀」で、粒も大きくモチモチしていて、冷めても美味しくいただけます。この日の炊き込みご飯は「とうもろこしご飯」でした。

浅田が加賀藩の御用飛脚棟取りとして月に三度江戸を往復していたことから、「江戸三度」のブランドで販売しているほぐし身の「鮭茶漬け」や「昆布山椒煮」、「ちりめんじゃこ山椒」なども並びます。
季節によって変わるメニューもあるので、時期を変えて食べに泊まりたい朝食でした。

≪ひと手間加えて、さらに美味しく！≫

お店の職人さんから教えていただいたアレンジメニューを紹介します。ビュッフェ台に並ぶ料理の組み合わせで、さらに美味しくいただけます。

「鶏肉の玉子とじ」はご飯に盛ると親子丼に変身。一度焼いた鶏肉を熟成させてから玉子とじにしているので、鶏の風味が際立って絶品でした。

お茶漬けもイチ押しです。「江戸三度」の「鮭茶漬け」や「昆布山椒煮」など、これはと思う小鉢のお惣菜を小盛のご飯にのせ、加賀棒茶を注ぎます。芳ばしい加賀棒茶が、お茶漬けの味を引き立てます。
さらに、加賀棒茶に牛乳と蜂蜜をくわえると、芳ばしさが際立つミルクティーになります。家でも試したい美味しさです。

≪これはイチ押しの朝食です！≫

ホテルで朝食を食べる機会がよくありますが、3,300円で「浅田」の味を楽しめるのは驚くほどリーズナブル。出汁の風味や素材感が伝わる味つけは、料理人の確かな腕前が感じられる美味しさ！
外来として立ち寄れる気安さはもちろん、ホテルに泊まってゆったりと味わっておきたい朝食です。