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自律神経失調症になりやすい要因と予防策についてHSPの視点から解説

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

HSPは日常生活を送るだけでも相当無理をしていることが多いため、いつも疲れた状態が続くこともしばしば…。

疲れ切っている状態が日常として当たり前になっていることに加えて、神経が過剰に張り詰めているため、「自分は疲れている」という現実に気づきにくくなっていると言えるでしょう。

倒れるほどの体調になってから、ようやく疲れを自覚する人もいます。

そんなHSPは、いつも交感神経が優位な状態となっており、落ち着いたりリラックスしたりすることが、苦手な傾向があります。

そこで今回は、HSPが自律神経失調症になりやすい要因と予防策について考えてみたいと思います。

HSPが自律神経失調症になりやすい要因は?

自律神経失調症になる原因には、ストレスや不規則な生活、ホルモンバランスの乱れ、環境変化、性格・気質など、さまざまなものが考えられます。

それらの要因が複合的に重なり合うと自律神経が乱れ、自律神経失調症を発症すると考えられています。

では、日常生活の中でしてしまいがちな、自律神経を乱してしまう行動について考えてみましょう。

・夜更かし

睡眠不足では、どれだけ頑張っても健康維持はできないものです。

深夜テレビ、飲み会、家に持ち帰っての仕事など、どうしても寝る時間が遅くなってしまうという方も多いのではないでしょうか?

自分の時間が欲しくて、つい夜更かしや徹夜をしてしまうといった声も多く聞こえてきそうです。

しかし、きっちりと睡眠を取っていなければ、ストレスやイライラがつのり、自律神経が乱れ倒れてしまった結果、時間もお金もロスをしてしまうということになりかねません。

十分な睡眠を取る方法として、深夜12時までにはお布団に入る習慣を付けた方が良いでしょう。

・こだわり過ぎない

どこかが痛かったり、つらかったりすると頭の中が全部そのことでいっぱいになり、何をしても集中できなくなってしまいます。

気にすればするほど、症状が悪くなってくることもあるでしょう。

ずっとこだわっていると、物事を悪い方向へ考えてしまうことがよくありますよね。

そんな時は、こだわりを少し横に置いてみましょう。

いくら気にしたところで、解決できないのであれば「何とかなる」と割り切ってみると、症状も心持も軽くなるかもしれません。

・職場と自宅の往復のみ

職場と自宅の往復だけの生活が続くと、つまらなく感じてしまうことがあります。

毎日同じことの繰り返しは、自分が思っている以上にストレスが溜まるものです。

日々の生活を少しでも楽しくするには、習い事をする、会社帰りにカフェに寄って気晴らしをする、自炊をしてみるなどを取り入れてみると、脳が活性化し気分転換になるかと思います。

毎日がつまらないと感じている人は、生活の中に無理のない範囲で、楽しみを見つけ取り入れてみると、より健康的に過ごせるようになるハズです。

自律神経失調症を予防するには?

周りの人のために気を張り過ぎて、倒れるほどの体調不良になってから、ようやく「自分は疲れていたんだ…」と実感することはありませんか?

特に「大丈夫」や「頑張る」が口グセになっている人は、要注意です。

自分の疲れをごまかして、何とか毎日をやり過ごしストレスを抱え込んでしまっている可能性があります。

では、自律神経失調症を予防するには日ごろから、どのようなことに気を付けたら良いのでしょうか?

・定期的に体を休める

「自分はいつも、具合が悪くなるまで疲れに気づけない」という自覚がある人は、疲れを実感していなくても、定期的に体を休めるようにしてみましょう。

気力だけではなく、体も緊張状態が続いていることが考えられますので、自分が思っている以上に体力が消耗していることがあります。

体の緊張をほぐすためにも、一日の終わりには自分だけのリラックスタイムを取るようにしてくださいね。

・緊張のクセを知る

過度の緊張を取るためには、自分の緊張に自覚的になることが大切です。

自分の身体のどこが、どういう時に力んでしまうのかを知ることで、改善策が見えてきます。

たとえば、こぶしを握り締めて、緊張を耐えようとする人、あごをぐっと噛みしめる人、肩に力が入る人、腰の部分が緊張する人など、人によってクセがあるはずです。

普段から痛みを感じる身体の部分は、緊張がクセになっている場合が多いものです。

自分の身体の緊張する場所がわかったら、緊張する部分の力を抜こうとイメージしてみましょう。

繰り返し意識することで、力を抜く行動がクセになり、ほぐれやすくなります。

まとめ

交感神経がたかぶり過ぎると、それだけで背中や肩に力が入り、緊張し過ぎたり不安感情が続いたりで自律神経は乱れる一方になります。

今回紹介した以外にも予防方法は人それぞれだと思いますので、自分に合ったケアを見つけて、疲れた心と体を休めてあげてくださいね。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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