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ドイツ人の人生の半分は、整理整頓。「押入れまで隠さない収納」のすすめ

ドイツには、「人生の半分は整理整頓」ということわざがあり、どの家も掃除が行き届いているんだとか。
日本は真面目な国民性というイメージがありますが、ドイツ人も同じく真面目で、またルールに対して厳格です。
一見似ているようですが、日本人は社会のために、ドイツ人は自分自身のために、ルールに従います。
その差が、家の中に出るんです。

ドイツ人は、「窓拭きは○日に1回、○時間かけて行う」など、家庭内でもルールを厳密に定め、家族全員に共有しています。
結果として、ドイツ人の家事は属人的要素が少なく、毎日安定して綺麗が保てます。
「年末の大掃除」のように一気に片付ける文化がなく、「1日10分を家族皆で続ける」というスタイルです。

家庭内にルールを定める良い点としては、「思考停止」できること。「プライベートくらい自由にしたい」と思う方も多いかと思いますが、実はルール化して習慣化することで、脳の負担が減り、その分新しいことを考える余裕を生み出せるのです。

日本人は家事分担があまり得意でないのも、「ルール化されていない作業」が無数に存在することに一因があるかもしれませんね。

ゲストが家に訪れた時、日本人は客間に通し、寝室や押入れを決して見せないのに対して、
ドイツ人は押入れも水周りも全て開放して案内するそうです!
背景としては、家を全てオープンにすることで、ゲストに隠し事をせず受け入れていることを示すという、文化的な意味合いがあります。押入れのモノを家族全員が毎日使い、頻繁に他者に見せているからこそ、居住スペースと分け隔てることなく、収納スペース内を綺麗に保とうという意識が常に働いているのです。

「見せたくないものを押し入れに隠す」スタイルの片付け方法を続けていると、片付けたそばからモノがちらかっていき、リバウンドの原因に。。
なんだか部屋が片付かないな…という方は、ドイツ人にならい、押し入れをゲストにオープンにするような「隠さない片付け」を目指してみてはどうでしょうか?

【米田まりな】1991年生まれ。整理収納アドバイザー1級。モノを愛してやまない人に向けた「捨てない片づけ」を考案。著書に「あの人に、イライラするのは部屋のせい」「集中できないのは部屋のせい」(PHP研究所)「捨てない片づけ」(ディスカバー21)。日経新聞NIKKEIプラスワンにて連載中。東京大学経済学部を2014年に卒業後、総合商社でベンチャー投資を担当し、現在は不動産ディベロッパーに勤務。平日は会社員として働きながら、副業で片付けの普及活動をしている。

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