炎天下でキャディをカートに乗らせずに走らせて炎上する事案が発生。キャディ付きゴルフで気を付けたいこと
お笑い芸人・蛍原徹さんのYouTubeチャンネル「ホトゴルフ」で今月1日に配信された動画が、現在ゴルフ界で大きな炎上を呼んでいる。
上記動画の22分頃に映っている通り、カートを演者とカメラマンが占領しキャディをカートの後ろで炎天下のなか走らせてしまっている。
先月関東ゴルフ連盟主催の競技中に熱中症で死者が出たこともあり、熱中症に対してゴルフ界全体が大きな危機感を持っている中でのこの配信は、視聴者から大きな批判を生むこととなってしまった。
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筆者もYouTubeでゴルフチャンネルを運営しているため、ゴルフラウンド撮影の事情には詳しい。
今回の件もスタッフ・演者共に決して悪気があっての行為だとは思わないが、やはり今夏の酷暑を考慮すると何かしらの配慮が必要であったのではないかと感じている。
今回は動画配信という大きく人目に付く形であったため炎上することになったが、筆者が普段ラウンドをしていてもキャディに対する態度として好ましくないと思う行動が見受けられる時がある。
本記事ではキャディ付きのラウンドで、キャディもプレイヤーも気持ち良くラウンドするために守ってほしい3つのことを紹介する。
1.一言の挨拶を大切に
キャディの大きな仕事の一つにクラブの持ち運びがある。
ティーショットやセカンドショットの際にクラブを持ってきてくれて、ショットが終わるとそのクラブをまたカートまで戻してくれる。
この時に「(クラブを持ってきてくれて)ありがとうございます」「(クラブの収納を)お願いします」など、一言挨拶があるべきだと筆者は考えている。
もちろんキャディフィーを払っているので当然受け取る対価ではるが、人間同士のやり取りとして感謝の気持ちと一言の挨拶の大切さを忘れずにしたいところだ。
2.ラインが違ってもキャディのせいにしない
キャディ付きラウンドでは、グリーン上でキャディにラインの助言を頼む人が多いだろう。
ハウスキャディの場合毎日のようにグリーンを眺めているので、ライン読みはプレイヤーよりも遥かに上手いことがほとんどだ。
しかしキャディと言えど人間である以上、ラインを間違えてしまうことももちろんある。
それをキャディの責任にするような発言をすることは控えるべきだ。
そもそもプレーの最終決定権はプレイヤーにあり、あくまでキャディの"助言"を聞いた上で最後には自分が判断して打っているのである。
またそもそもストレートな順回転でパッティングできているアマチュアは少ない。
明らかなフックラインであるのに自らスライス回転をかけて右に外れ、それをキャディの判断ミスだと言っているような人を筆者は何度も見かけたことがある。
あくまでグリーンでのパッティングの全責任は自らにあるということは肝に銘じておきたい。
3.全てをキャディの仕事だと思わない
キャディはプレイヤーのプレーの手助けをすることが仕事だ。
クラブを運び、ボールを探し、風やラインを読み、カートを運転する。どれも立派なキャディの仕事だ。
しかしキャディは自分1人のキャディではない。キャディは4サムなら4人全員のキャディなのだ。
それぞれのプレイヤーが自分でできる範囲のことはしっかり行った上で、キャディのサポートを受けることが好ましい。
4人全員が1つ1つ全てキャディのサポートを受けると、スロープレイの助長にもなってしまうので気を付けたい。
まとめ
近年はセルフプレーが主流となっており、キャディ付きラウンドの経験があまりない人も多い。
ぜひ本記事の内容を理解して、キャディ付きラウンドを皆が快適に楽しめるようにしてほしい。