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黒豆がシワにならない煮方のコツはたっぷりの煮汁|調理師が教える2つのポイント

racss食育インストラクター・調理師/菜園家

せっかくの黒豆がシワシワになってしまったらがっかりですね。
黒豆を甘くふっくら煮るレシピはいろいろありますが、シワにしないために重要なのはたった2つのポイントです。調理師で食育インストラクターのracssがご紹介します。

ポイント1:黒豆はたっぷりの汁で煮る

黒豆を煮るとき、豆が煮汁から出るとシワが寄る原因に。コトコトじっくり煮たい黒豆ですが、煮汁が減ってきたら適宜水を足して豆が顔を出さないようにしましょう。キッチンペーパーなどでぴったり密着する落し蓋をして煮ると更に良いでしょう。

ポイント2:黒豆は冷ますときも汁から出ないよう注意

黒豆にシワを寄せないために、冷ますときも油断は禁物です。鍋ごと冷ますなら問題ないですが、保存容器に移して冷ますときなどは、必ず煮汁が全体にかぶるように入れましょう。完全に冷めるまで汁から豆が出ないようにしてくださいね。

黒豆の甘煮の基本レシピ

<材料>

黒豆 150g

水 1000cc

砂糖 180g

塩 ひとつまみ

※煮汁をたっぷりにするため、やや多めの水の量にしています。

<作り方>

1.皮に傷がつかないように優しく洗った黒豆と分量の水を鍋に入れ、丸1日置いておきます。黒豆が大きく戻ります。水に色素が出て黒くなりますがそのまま使います。

2.鍋を火にかけ、沸くまでは強火で加熱します。ポコポコと沸いてきたら豆が傷つかないよう、火を弱めて中火にします。

3.白い泡のようなアクが出てくるので丁寧にすくい取ります。アクをあらかた取り除いたら、砂糖と塩を入れます。

4.落し蓋をし、弱火にしてコトコトと5時間ほど煮てください。煮汁が減りすぎないよう確認しながら煮て、豆が柔らかくなったらOKです。
(ストーブの上にのせて煮る方法もあります。その際は器具の注意事項に沿った仕方で安全に配慮して行ってください。)

5.落し蓋をしたまま、煮汁から出さずに鍋ごと完全に冷まします。

黒豆の煮方まとめ

黒豆の煮汁にも栄養がたっぷり
黒豆の煮汁にも栄養がたっぷり

黒豆を煮るときは、たっぷりの煮汁を意識するとシワになることはありません。
煮汁はたっぷりのアントシアニンや栄養が溶け出しているので、ぜひ汁ごといただきましょう。余ったらお茶に加えたりお汁粉に加えたりするのもおすすめです。

そのほか、黒豆煮を作るときに釘や重曹を使うと以下のメリットがあります。必要に応じて活用してみてください。

  • 水で戻すときに釘を入れると鉄と反応して黒色がより濃くなります。
  • 重曹を入れると煮る時間を短縮できます。

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食育インストラクター・調理師/菜園家

学生時代~ハンドメイド作家時代に癒やされる観葉植物の室内栽培にはまったのち、屋外の家庭菜園に魅了され早15年。宿根草とハーブや野菜、野草、山菜系野菜や小果樹を庭で栽培しています。自然を楽しみながら育て、味わい尽くす方法を、調理師・食育インストラクター(2級)の目線から発信していきます。 北海道での家庭菜園の様子はInstagramと公式サイト「racssblog」にて公開中。

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