台風8号が猛烈残暑をもたらす、再び40℃に迫る地域も
今週は再び40℃に迫る地域も
ウェザーマップによる最高気温の予想をご覧ください。
まさに先週までのような体温を上回る猛烈な暑さが予想されていて(37℃以上は紫)、特に内陸や日本海側で顕著となっています。
甲府、豊岡、鳥取などは38℃以上が予想されており、豊岡の28日(金)は39℃と40℃に迫るような超高温が予想されています。
これらの地点以外でも、38℃以上の地点は多く出そうですし、お盆を過ぎた8月下旬としては記録的な暑さというところも多く出るかもしれません。
また画面にはありませんが、東京都心、名古屋、大阪などといった主要都市でも35℃前後の猛烈残暑が予想されています。
もうすぐ9月になろうとしているこの時期になぜこんなに気温が上がるのでしょうか?それは太平洋高気圧と台風8号の影響が大きくなります。
台風8号は非常に強い勢力で朝鮮半島へ接近
台風8号は海水温の高い東シナ海でさらに勢力を強めながら北上しています。
あす26日(水)には、中心気圧950hPa、最大風速45メートル、最大瞬間風速60メートルの非常に強い台風に発達しつつ、朝鮮半島の西側の黄海を北上する見込みです。
日本から見て、なぜ台風8号が大きく西回りで北上するのかというと、タイトル画像にある通り、日本付近で再び太平洋高気圧の勢力が強まっているためで、台風はこの高気圧を避けるように北上する見込みとなっています。
逆に言えば、台風8号が日本付近に近付けないのは太平洋高気圧がかなり強まっているためで、この高気圧と台風8号が持ち込む暖気によって、再び記録的な暑さとなる所がある予想です。
上空1500メートル付近は広く20℃前後が続く
きょう25日(火)から28日(金)にかけての太平洋高気圧の強さや上空1500メートル付近の気温の予想をみると、日に日に太平洋高気圧が強まり、これによって台風8号が押し出されるように朝鮮半島付近を北上し、また日本付近の上空1500メートルの気温は平年より高いことを示す赤色の所が大きく広がっています。
西日本から北日本にかけて、上空1500メートル付近は20℃前後となっており、これは晴れれば、地上では35℃前後まで上がる暖気です。
さらにこのような場に山を吹き下りるフェーン現象などが発生すれば一段と昇温し、局地的には40℃に迫るような超高温が出てもおかしくない気象条件となります。
今週特に気温が上がりそうなのは、南風が吹き下りる日本海側とみられ、8月下旬としては記録的な高温が続出する可能性があります。
お盆を過ぎましたが、熱中症など健康管理に引き続き、ご注意下さい。