ウクライナ軍、米国政府提供の神風ドローン「Switchblade300」で久しぶりにロシア軍を攻撃
2022年2月にロシア軍がウクライナに侵攻。ロシア軍によるウクライナへの攻撃やウクライナ軍によるロシア軍侵攻阻止のために、攻撃用の軍事ドローンが多く活用されている。また民生品ドローンも監視・偵察のために両軍によって多く使用されている。そして両軍でドローンの撃墜が繰り返されている。
米国バイデン大統領はロシアが侵攻した直後の2022年3月にウクライナに対して、米国エアロバイロンメント社が開発している攻撃ドローン「Switchblade300」を提供していた。「Switchblade300」は標的にドローンごと突っ込んでいき爆発する、いわゆる神風ドローンである。
米国政府が提供した「Switchblade300」はウクライナ東部での戦いで多く利用されていた。同機を使ってロシア領内にも攻撃を行っていた。「Switchblade300」を地面に設置した発射台を兵士が足で押さえて、兵士が手にしたスイッチを押すと発射台から簡単に攻撃ドローンが上空に向けて発射される動画も公開していた。発射台を上空に向ければ、どのような場所からでも簡単に発射できる。タブレットで標的の位置を確認しているシーンもあり、人間の軍人が目視で標的のロシア軍を探している。
そして2023年3月にウクライナ軍は久しぶりに「Switchblade300」を使用してロシア軍を攻撃している動画を公開していた。ウクライナ軍では最近では小型の民生品ドローンやウクライナ軍が開発した攻撃ドローン「R18」などから爆弾を投下して地上のロシア軍の戦車などを攻撃して破壊している。またウクライナ製の神風ドローンも多く使用している。「Switchblade300」を使用してロシア軍を攻撃をしている動画は2022年12月に公開されていたが、久しぶりに「Switchblade300」の使用が確認された。今でも米国から「Switchblade300」の提供が続けられているのか、まだ在庫があるのかは不明。
▼米国政府提供の「Switchblade300」で久しぶりにロシア軍を攻撃するウクライナ軍
ロシア領攻撃にも使用
ウクライナ軍は2022年7月には「Switchblade300」でロシア領のブリャンスクを攻撃した動画を公開していた。「Switchblade300」でロシア国内を攻撃したのは初めてでウクライナ軍はロシア連邦保安庁を標的に攻撃をした。ロシア軍の発表では1人の一般市民が死亡して、3人が負傷したとのことだが詳細は不明。
▼ロシア領土を攻撃する「Switchblade300」(2022年7月)
▼「Switchblade300」発射シーンの動画
▼米国がウクライナ軍に提供している軍事ドローン「スイッチブレード」