藤沢の農家さんシリーズ第4弾。

4回目の今日は、藤沢市亀井野にある『湘南佐藤農園』です。
直売所の新鮮な朝どれ野菜はもちろんのこと、今やキッチンカーのピザ販売が飛ぶように売れる『湘南佐藤農園』。消費者を引き付ける魅力に迫ります。

もともとは会社員をしていたという『湘南佐藤農園』の代表・佐藤智哉さん。婿養子という形での結婚を機に農業を継ぐこととなります。しかし天災などの影響もあって順風漫歩とはいかず、会社員と農業を行き来したのだそう。そして2014年、ようやく今の『湘南佐藤農園』を立ち上げます。

『湘南佐藤農園』といえば、代名詞はフルーツトマト（フルティカなど）。
糖度は7～11度にもなる佐藤さんのトマトは、おやつとしてもぴったりな甘さ。私自身、初めて食べた時は「この甘さは一体？！」と驚きました(笑)。そのためトマトの酸味や青臭さが苦手な人でも食べられると評判です。

これらのトマト作りには、土を使わず特殊なフィルムを使って育てる「アイメック」というシステムを導入している佐藤さん。余分な水分を通さずに高糖度で高品質のトマトを作ることができるのだそう。土壌の状態に左右されないため、売り上げも安定しているのだとか。導入当時はまだ珍しい栽培方法だったため、そうとう勉強したと佐藤さんは話します。

こうして作られた佐藤さんのフルーツトマトやその他の野菜は、藤沢市亀井野にある直売所で毎日販売。

藤沢市内のスーパーには滅多に並ばない『湘南佐藤農園』の野菜なので、購入するならこちらの直売所もしくは『JAさがみわいわい市藤沢店』と覚えておいてくださいね。

取材にうかがった時間帯（15時頃）にはほぼ売り切れ状態でしたが（汗）、葉物野菜から根菜まで、新鮮な朝どれ野菜が並んでいましたよ。
※野菜の価格は時期によって変動します。

レタス・カブ・きゅうりは100円。安い！

真っ赤に色づいた、はちきれそうなトマト（300円）もありました。

ブロッコリー（180円）も、スーパーよりもちょっぴりお得。

夏（6月～8月頃）は、直売所のすぐ横の畑でとれるスイートコーン（1本200円～）が大人気。都内からわざわざ買い付けに来るスーパーもあるそうです。このほか、トマトジュース（1本180ml／350円～）などの加工品は直売所で通年販売しています。

そして2021年4月からスタートした、ピザ販売のキッチンカー「畑のキッチン」は今や超のつく盛況ぶり。畑から直送の野菜がトッピングされた“農家さんが作る焼き立てピザ”だなんて、人気が出ないわけがありませんよね。笑

500度まであがる本格窯を使用し『湘南佐藤農園』でとれたコーンやトマトを使用した本格ピザを販売（1枚1,000円前後）。

1日に80枚も焼くとのことですが、お昼過ぎには売り切れてしまうそう。今後は冷凍の商品も考えていると話す佐藤さん。キッチンカーの出店スケジュールについては『湘南佐藤農園』のInstagramをご確認くださいね。

お手頃価格の新鮮野菜、そして新しいことへの挑戦が消費者を引き付ける『湘南佐藤農園』。

佐藤さんに今後のビジョンを聞いてみると「地元に根付いた農業を展開していきたい。そして農産物を使った湘南のお土産をつくりたい！」とのこと。現在は、農園でとれたトウモロコシを使ったユニークなポップコーンを試作中ということで、今後ますます目が離せない『湘南佐藤農園』でした。

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