藤沢市で育ったとれたての枝豆は“生きた”食感だった!農家さんから学ぶ「新鮮さの魅力」
色鮮やかな緑色をした、つややかな枝豆。
食べた瞬間、口の中で「パリッポリッ」という弾ける食感がしました。
こちらの枝豆ですが、実は食べる1時間前に収穫したもの。
「新鮮な枝豆って、なんて軽やかな歯ごたえなのかしら!」と、大きく目を見開いてしまいました。笑
今日は藤沢の農家さんシリーズ第3弾。
「その土地でとれた新鮮な野菜を、美味しい食べ方で味わってほしい」。
そう話す『やさいの秋葉』の代表・秋葉豊さんにお話をうかがってきました。
2010年に脱サラをして、藤沢の新規就農者となった秋葉さん。
農業を始めるにあたり、複数の市の窓口で交渉をしたそうなのですが・・・
当時、新規就農者の受け入はとても厳しい状況だったのだとか。そんななか、唯一藤沢市は温かく迎えてくれたと振り返ります。
現在は、藤沢市や綾瀬市などに約30カ所の農地を持ち奮闘する日々。30カ所って・・・驚きですよね。「毎日総勢13名のスタッフで手分けし、チームプレーを生かしながら野菜を育てています」とのこと。扱う野菜の品種は60種以上にもなるのだとか。
この日は、枝豆の畑とイチゴのビニールハウスを見学させていただきました。
「今年はトウモロコシを10種類以上、ニンジンは9種類作りました。珍しいものだと祝蕾(しゅくらい/子持ち高菜)、サラダに人気のうずまきビーツ、ケールとブロッコリーのかけ合わせのアレッタなんかも作ります」。
「一般的なものであれば、青ネギ、パプリカ、茄子、キャベツ、きゅうり、それから原木キノコも。いろんな品種を作ります。トマトだけは井出さんと松岡さんから仕入れるので作りませんけどね!(笑)」と秋葉さん。
この秋は「よつぼし」と「紅ほっぺ」のイチゴの植え付けに初挑戦。12月下旬からの出荷を予定しています。順調にいけば、今年の冬は秋葉さんのイチゴを見かける機会があるかもしれませんね♪
そんなさまざまな品種の野菜を作る秋葉さんですが「同業の仲間たちと、やさいの品質を競いあおうとは思いません。それぞれの育て方や考え方がありますから」と言います。
「それよりも、とれたての地場野菜の美味しさや、野菜にあった食べ方の工夫を、たくさんの人に知ってもらいたいと願っています。たとえば、じゃがいも1つにしても“ホクホク”したものと“ねっとり”したものでは、美味しい食べ方が違いますよね」と話します。
そして取材後・・・
土がついたままの枝豆「つきみ娘」をお土産にたくさんいただきました。とったばかりの枝豆を食べる機会なんてなかなかないので、帰宅後すぐに茹でましたよ(軽く塩もみした後、たっぷりのお湯で茹でること3~4分)。
見えるでしょうか、この“うぶ毛”!
茹でてもしっかりと立っていて、茹でる前の姿と変わらないのです。とれたての新鮮野菜って、こういうところが違いますよね。
サヤから出してみると、冒頭でも書いた通り大粒で弾ける食感と際立つ甘み。
“生きている”ことを実感させられる美味しさで、ジーンときてしまいました。しかし手は止まりませんでしたけれど。笑
今や世界中のものが数日で手に入る時代ですが「その地でとれたばかりの新鮮な食材ほどぜいたくなものはないなぁ」と、地場野菜の良さを見つめ直す機会をくれた秋葉さんの枝豆でした。
こちらの「つきみ娘」ですが、収穫適期はそろそろ終了。このあとは「神風香(かみふうか)」が収穫に入ります。ですが枝豆は販売期間が短いため、秋葉さんの枝豆は10月16日頃までの販売になるとのこと。お買い求めはお早めに。
秋葉さんの取材から学んだ「新鮮さの魅力」でした。
秋葉さんの枝豆の販売先(2021年10月17日頃まで)
『ヨークフーズ藤沢六会店』、『ヤオコー平塚宮松町店』、『あやせのたまご鈴保養鶏園』などを予定。
※悪天候や収穫状況により販売されていないこと、あるいは販売量が僅少なことがあります。
基本情報
販売元:やさいの秋葉
住所:藤沢市用田
公式 Instagram(外部リンク)
※詳細は『やさいの秋葉』の公式サイトをご確認ください。
※その他の野菜は、上記近隣のスーパーほか「藤沢産サンセットマルシェ(藤沢市役所・本庁舎市民広場)」でもご購入が可能です。
取材・撮影協力 やさいの秋葉 様
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