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「糖質制限」の注意点!-"糖質制限のやりすぎ"による体の影響とは?-

ご覧いただきありがとうございます。

おがちゃん先生です。

今回は「糖質制限」について解説していきます。

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◎糖質(炭水化物)とは?

私たちは多かれ少なかれ、常に「エネルギー」を使っています。

そして、エネルギーを作る時に必要になるのが「糖質」です。

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ちなみに「糖質」と「炭水化物」の違いはなんでしょうか?

簡単にいうと、炭水化物のうち、"吸収できるもの"を「糖質」と呼び、"吸収できないもの(食物繊維など)"を含めて「炭水化物」と呼びます。

牛などの草食動物では、食物繊維は分解・吸収できますが、人間の場合、分解する酵素がないので、吸収できません。

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この糖質を摂り過ぎて、体内での処理が追いつかないことで起こるのが「血糖値が高い高血糖)」といった状態です。

また、逆に血液中の糖(ブドウ糖)が少なすぎる状態が「血糖値が低い低血糖)」状態です。

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◎糖質以外のエネルギー源!

最も一般的なエネルギー源は「糖質」ですが、「脂質」や「タンパク質」もエネルギー源となります。

これら3つの栄養素をまとめて「三大栄養素」と呼びます。

これにミネラル・ビタミンを含めて「五大栄養素」。

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そして、脂質やタンパク質もエネルギー源になるなら…

高血糖を招く可能性がある「糖質を無理に摂る必要がないのでは?」と思いますね。

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◎糖質制限はやりすぎ注意?

そもそも一般的にいう「糖質制限」とは、ご飯などの糖質を制限して、肉や魚などに多く含まれる「タンパク質」や、バターなどに多く含まれる「脂質」をしっかり摂るというものです。

確かに、糖質の過度な摂取は、肥満や高血糖を招くため良くないです。

しかし、糖質制限をやる上で、よくありがちな「注意点」がいくつかあります。

①ただ食事を抜くわけではない

「糖質制限」といって、ただ単に食事を抜いている方がいます。

しかし、これは低血糖を招き、そこから食事をすることで急激に血糖値が上がってしまうこともあるので注意です。

また、過度な食事制限は代謝が落ちるため、太りやすくなります。

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②「内臓」の負担が増える?

タンパク質を摂り過ぎることで、腎臓に負担がかかってしまうことがあります。

タンパク尿蛋白尿)」なんて言いますよね。

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また、タンパク質は分解されると「アンモニア有毒物質)」が発生します。

このアンモニアは本来、肝臓で処理されますが、その処理が追いつかなければ、体内に蓄積してしまいます。

例えば、脳にアンモニアなどの有毒物質が蓄積して起こるのが「肝性脳症」。

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③「脂質」は摂り方に注意?

ご存知かと思いますが、脂質はカロリーが高いので、ここに頼りすぎてしまうと、肥満になりやすいです。

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また、脂質の主成分である「脂肪酸」には、「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」という種類があります。

  • 飽和脂肪酸…"固まりやすい油"で、お肉などに多く含まれる。
  • 不飽和脂肪酸…"固まりにくい油"で、魚やオリーブオイルなどに多く含まれる。

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同じ油ではあるのですが、不飽和脂肪酸は、生活習慣病の発症リスクを下げるといわれています。

そのため、糖質を制限して、脂質を摂る際にもなどからもしっかりと摂取すると良いでしょう。

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◎最後に(糖質制限のやり方)

日本人は、欧米人と比べて血糖値を下げるホルモン(インスリン)の分泌が少ないといわれています。

そのため、欧米食(ハンバーガーなど)といった糖質を多い食事を摂っていると、どうしても高血糖を招きやすいです。

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しかし、糖質は「エネルギー源」ですし、上記のようにタンパク質や脂質ばかりに頼ってしまっても、デメリットがあります。

そこで意識してほしいのが「がっつり糖質制限」ではなく「ゆるやなか糖質制限」です。

例えば、白米の量を"少し"減らして、おかず(タンパク質)の量を少し増やすなどです。

また、冒頭でも説明したように「食物繊維」は炭水化物ですが、吸収されないので、白米を減らした分、代わりとして入れても良いでしょう。

糖質を「ゼロ」にするのを目標にしない。ということ。

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そして、「食べ方」も意識してみると良いです。

いきなりご飯を食べるのではなく、まずは野菜から食べたり、よく噛んで食べることで、急激な血糖値の上昇を抑えてくれます。

糖質制限に限らずですが「過度な」ものは良くないですね…。

最後までご覧いただきありがとうございました!

身体の構造や仕組みを分かりやすく解説!/0から学ぶ解剖生理学サロン運営/JSTAS認定整体師/東京リエイチ整体アカデミー非常勤講師/bijou解剖ボディケアスクール講師

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