兄弟が病気の時に保育園は行ってもいいの?保護者が気になる登園の疑問を現役の保育士が徹底解説
こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、子育てや育児に関する情報の発信を行っている保育士です。
今回は頂いたご質問はこちら。
Q:子どもが病気の時、保育園で兄弟も預かってもらえなくて困っています。これって普通のことなのでしょうか?
皆さんは子どもが風邪をひいたり発熱したりした時に、保育園から兄弟も休むように言われた経験はありませんか。
インターネットで調べてみると、「いつも断られる」という話から「そんな話は聞いたことがない」とまで保育園ごとにかなりの差が見られるようです。
もしそういった状況になった時、兄弟を保育園へ連れて行くかどうかはどうやって決めるべきなのでしょうか。
また、登園できる場合とそうでない場合との基準は何なのでしょうか。
今回はこちらの解決方法についてご紹介していきたいと思います。
登園して良い基準とは?
結論から言うと、子ども(兄弟)の体調に異常がなければ保育園は子どもを預からなければならないでしょう。
厚生労働省の“保育所における感染症対策ガイドライン”では、兄弟や家族が感染した場合の対応については特に書かれていません。
そのため、「兄弟が感染しているから」ということを理由に登園を断るのは不適切だと言えます。
一方で、少しでも鼻水や咳などの症状がある場合はどうでしょうか。
有名なもので言えば、インフルエンザウイルスやアデノウイルスなどは非常に感染力が強く、少しでも症状があれば感染している可能性が高いと言えるでしょう。
感染症対策のガイドラインに書かれているように、保育園は子ども同士が濃厚に接触する機会が多いため、感染が広がりやすいことに注意する必要があります。
そのため、乳幼児の集団生活施設として子どもたちの健康と安全の維持を図るという観点から、健康状態や症状によって保育園は登園を断ることができると考えて良いでしょう。
※細かな基準については保育園や自治体へお問い合わせください。
可能であればお休みを!
ここからは子どもの視点で考えてみたいと思います。
兄弟が体調不良で家にいる中、自分だけ保育園に行くというのは子どもからするとどうでしょうか。
私は「僕もおうちにいたい〜!」と受け入れの際に大泣きする姿をこれまで非常に多く目にしてきました。
「どうして自分だけ」という思いを持っていると、子どもたちは普段以上に気持ちの切り替えが難しくなるもの。
「今日は保育園に来るだけで疲れてしまった」というような保護者の声もよく聞きますが、大変な思いをするくらいなら思い切ってみんなで休むのも悪くないと思います。
もちろん「友達と会うのが楽しみで仕方ない」というのであればその限りではありませんが、たまには家でダラダラ過ごすのも子どもたちにとっては嬉しい時間となるのではないでしょうか。
また、子どものケガや病気については“子の看護休暇”という制度で有給休暇とは別に1日、または半日仕事を休むことも可能です。
親子で触れ合うせっかくの機会として、ぜひ活用していただけたら嬉しく思います。
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