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リブゴルフのグレッグ・ノーマンCEO、「私の契約は2025年8月まで」と自ら明言 #ゴルフ

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
(写真:REX/アフロ)

リブゴルフを率いるグレッグ・ノーマンCEOが米スポーツイラストレイテッドのインタビューに応じ、「私がリブゴルフのCEOを務める契約は2025年8月までだ」と明かした。

リブゴルフをサポートするサウジアラビアの政府系ファンド「PIF(パブリック・インベストメント・ファンド)」が人材コンサルティング会社「オジャーズベルソン」に依頼して、ノーマンに代わる新たなCEO候補を探していることが、米スポーツビジネスジャーナルによって報じられたのは10月半ばのことだった。

その報道について尋ねられたノーマンは、そもそも自身の契約が来年8月までであることを初めて公言した。

「私がCEOを務める契約は2025年8月までだ。リブゴルフを2025年シーズンへと導き、稼働させることが私の使命だ」

オーストラリア出身のノーマンは、現在69歳。ゴルフ界のレジェンドとも見られていたノーマンは、2021年の夏ごろからリブゴルフ創設に向けて水面下で動いていることが報じられ、同年10月にリブゴルフを創設することを正式に発表。ノーマンがCEOに就任することも派手に伝えられた。

そして、リブゴルフは2022年6月にロンドン郊外で初戦を開催。以後、2022年は年間8試合、2023年と2024年は、各々年間14試合を開催してきた。

「この3年間、36試合を開催してきたことには、とても満足している」

そう語ったノーマンは、自身が考案し、実施してきたリブゴルフのチーム戦のフォーマットやチームをフランチャイズ化して収益を上げるビジネスモデルに関しても「とてもいい形で実施できている。とても満足。リブゴルフの未来は明るい」と楽観視もしている様子を示した。

一方で、2023年6月に突然発表され、いまなお続けられているPIFとPGAツアーによる統合交渉に関しては「私は一切、かかわっていない。私が語れるのはリブゴルフのことだけだ」と断言し、PGAツアーとの交渉においては終始「蚊帳の外」であることを認めた。

さらにノーマンは、PIFとPGAツアーとの交渉が遅々として進まず、ゴルフ界をすでに1年以上、混乱させている現状に不満を露わにした。

リブゴルフのTV放映権に関するビッグな契約がなかなかまとまらず、CWとの小さな契約に留まっていることに対しては「あの交渉がまとまらないことの影響を受けている。交渉の行方次第で、今後、何がどうなるかを案じて、みな契約に二の足を踏んでいる。とても残念。時間を遡って(両者の交渉を)元に戻し、もっといい形にできたらいいのに」とも語り、自身がCEOを務めるリブゴルフについては満足、自身がノータッチのPIFとPGAツアーとの交渉については残念という姿勢を見せた。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、長崎放送などでネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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