寒かった4月から一転、東京都心の5月前半は観測史上最多の夏日に
5月前半の夏日(25℃以上)は10日に達し、観測史上最多
今年は記録的な暖冬を経て、3月までは高温傾向が続きましたが、4月に入ると一転低温傾向となり、東京都心は6年ぶりに25℃以上の夏日が1日もありませんでした。
ところが5月に入ると再び高温傾向に転じ、連日のように真夏日が多数出現し、コロナ対策によるマスク着用で熱中症の危険度もかなり上昇している状況です。
東京都心に注目すると、5月のスタートとともに今年初めての夏日が出現し、6日は北からの冷たい空気の影響で、一時的に20℃にも届きませんでしたが、その後は再び上昇に転じ、きょう(26.5℃)まで6日連続の夏日となりました。
これで5月前半(15日まで)の夏日は10日となっています。
観測記録のある1876年以降、5月前半の夏日日数を調べてみると、最も多かったのが1969年、1982年、2015年の9日ですから、今年は前半だけで初めて二けたの10日に達したことになります。
気象庁の統計は旬ごと(10日ごと)なので、正式な記録ではありませんが、5月前半の夏日日数としては観測史上最多を更新したと言ってもいいでしょう。
まさに4月の低温傾向から一転した形です。
来週は低温傾向に
ウェザーマップが発表した16日予報によると、あす16日(土)は雨で暑さは収まり、17日(日)は晴れて一旦夏日となりますが、その後は雲が多いことや北から冷たい空気が流れ込みやすくなるなどのため、この時期としては涼しい日が多くなる予想です。
再来週(5月最終週)になると、再び25℃以上の夏日が続くようになるでしょう。
ちなみに5月ひと月の夏日日数の記録は2015年の22日です。
台風1号は沖縄に接近しつつ熱帯低気圧に
台風1号は、きのう14日(木)夕方から夜にかけて、一時的に965hPa、最大瞬間風速60メートルの非常に強い勢力となりましたが、その後フィリピンに上陸し、スケールがとても小さいこともあって、衰弱化が進んでいます。
きょう15時の最新の情報だと、中心気圧は990hPa、最大風速30メートル、最大瞬間風速40メートルで、わずかながらに暴風域を伴っている状態です。
今後もフィリピン(陸地)を北上するため、いっそう衰弱し、17日(日)から18日(月)にかけて、沖縄の南に近付きつつ熱帯低気圧に変わる予想です。
どうやら沖縄地方で大荒れというようなおそれはかなり小さくなりましたが、大量の湿った空気で雨雲が発達し、大雨となるおそれはまだ残っています。台風の残骸でも侮れませんので、ご注意下さい。
また本州付近は前線の活動が活発となり、週末にかけて、西日本を中心に大雨となる所がありそうですから、あわせて注意が必要です。