【磐田市】知ってた? イメージキャラクター「しっぺい」くん。そのモチーフは磐田の町の英雄伝説ですよ♪
磐田市民はもちろん、静岡県西部地域にお住まいの方なら誰もが知る磐田市のイメージキャラクター、「しっぺい」くん。磐田市のPRイベントなどで見かける、白い犬のキャラクターですね♪
しっぺいくん
こちらの「しっぺい」くんが生まれたのは、市制施行7年目の平成23年(2011年)。新たな磐田市のスタートのために、磐田市のイメージキャラクターとして誕生しました! 「磐田市をイメージできて、着ぐるみにできるキャラクター」という条件で募集したところ、北海道から沖縄まで日本全国から応募があったそうです。さらに海外からの応募もあり、予想を大きく上回る1,210点の作品が集まったとのこと。そして、最終候補を10点に絞り、市民投票を行って決定されたのが今の「しっぺい」くんです。
磐田市内に伝わるヒーロー物語
もちろん、彼はただの白い犬ではありませんよ。モチーフは、市内に伝わる「悉平太郎」の伝説。磐田のヒーローの物語です。
昔々、この地域では悲しい「しきたり」がありました。毎年、年頃の娘を白木の箱に入れて矢奈比売神社へお供えしなければならないのです。ある日、修行僧が見付の町へ立ち寄った際、これは神様ではなく妖怪の仕業だと見抜きます。そして妖怪の弱点が、信濃の国(今の長野県)の「悉平太郎(しっぺいたろう)」だと突き止めました。その僧は、「悉平太郎」を探す旅に出ます。旅の果てに「悉平太郎」は光前寺のたくましくて立派な猛犬だと分かりました。そして見付の人々のため、この犬を連れて帰ることを許されました。悉平太郎は見付に着くと、お供えの箱に入り、妖怪を待ち受け、戦いを挑みます。長い格闘の末に、ついに妖怪を退治しました。悉平太郎も負傷していましたが、幸いにも生きており、人々は深く感謝したそうです。
悉平太郎の後日談は諸説あるそうです。光前寺へ帰ることになり、辿り着くと同時に亡くなったという説や、帰路で亡くなったという説もあります。また、見付の地で倒れたため、人々が見付天神の横に山神として祀ったとも言われています。
磐田の街の英雄伝説がもとになっている「しっぺい」くん。その伝説を聞くと、より親しみが湧きますね。皆さんも次に「しっぺい」くんを見かけたら、「悉平太郎」伝説に思いを馳せてみてくださいね。