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危険な猛暑は来週いっぱい続く。週明けは再び40℃の恐れも?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
台風10号など雲の様子(ウェザーマップ)

72地点で1週間以上連続(20日まで)の猛暑日

10日間の平均気温の平年差(気象庁)
10日間の平均気温の平年差(気象庁)

この10日間の平均気温は多くの所で平年より3℃以上高くなっており、特にこの1週間は極めて危険な猛暑が続いています。

38℃超えが出始めた1週間前の7月14日からその日の最高気温と(35℃以上の猛暑日地点数、38℃以上の地点数)を調べると以下の通りです。

(927地点中)

7月14日 多治見38.7℃(161、5) 

7月15日 揖斐川、福知山38.8℃(200、7)

7月16日 揖斐川39.3℃(186、17) 

7月17日 揖斐川38.9℃(149、6) 

7月18日 多治見40.7℃(190、26) 

7月19日 京都39.8℃(206、19) 

7月20日 豊岡38.9℃(201、14) 

猛暑日の地点数は毎日150~200地点程度となっており、この内すべての日、つまり1週間連続で猛暑日の続いている地点は72地点に及んでいます。

さらに1週間を超えて、8日連続となっているのは館林、多治見、高松など21地点、9日連続は朝倉、加計、山口の3地点、最も長く12日連続となっているのは久留米日田の2地点です。

さらに38℃以上の危険な猛暑の地点数は毎日10~20地点程度あり、なかでも唯一1週間連続で38℃以上を記録しているのは京都です。京都はこれまでの記録が1994年と2013年の5日連続でしたから、この記録を更新中です。

最新の暑さはこちらをご覧下さい。(気象庁)

週明けにもう一度極暑のピークか

来週いっぱいはこの危険な猛暑が続きそうですが、特に週明けは東シナ海を北西進している台風10号の影響で一段と暖かな空気が流れこみ、高気圧も強まるため、東日本を中心に再び40℃程度の極暑が出現するかもしれません。

気象庁が発表した向こう一週間の予想最高気温をご覧下さい。

関東甲信地方の予想最高気温(気象庁発表)
関東甲信地方の予想最高気温(気象庁発表)

週明けはいっそう気温が上がり、最も高い予想は熊谷の月曜日で39℃。

気象庁の予測幅の上限では41℃まで上がる可能性も予想されています。

前橋や甲府でも38℃、東京でも月曜日は37℃と今年一番の猛烈な暑さとなるでしょう。

東海~九州をみてみましょう。

東海~九州の予想最高気温(気象庁発表)
東海~九州の予想最高気温(気象庁発表)

こちらも広い範囲で来週いっぱい35℃以上の猛暑日が続くでしょう。

なかでも京都は水曜日まで12日連続で38℃以上となるかもしれません。こうなればこれはもうまさに極めつきの暑さ、まさに極暑、炎暑といった状態だと思います。

広島でも金曜日まで35℃以上の猛暑日が続く予想です。

引き続き、こまめな水分や塩分補給を心がけるとともに、炎天下だけではなく、体育館など屋内や夜間の熱中症にも十分な警戒が必要です。

またプールや海でも熱中症は起こりますので、油断しないで下さい。

平成30年7月豪雨による大雨被害に対して、緊急災害支援募金(Yahoo!基金)を行っていますので、ご協力をお願いいたします。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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