【京都府長岡京市】楽しくワクワクするいけばなアート空間 未生流京都雅支部の10周年展示会が面白い!
未生流京都雅支部創立10周年記念いけばな展「実乃理」が2022年10月29日(土)、30日(日)の両日、JR長岡京駅西口直結の長岡京市生涯学習センター2階市民ギャラリーで開催されています。
未生流は、江戸後期文化年間(1807年)に流祖・未生斎一甫が創流したいけばなの流派です。未生斎一甫は、あるがままの自然がただ尊いのではなく、人の手を介することで更なる本質的な美を表現することこそいけばなの本義であるとし、幾何学的理論に基づいた花形の中に東洋哲学を融合させることで、それまでのいけばな理論を体系づけました。現在は十世未生斎慶甫家元が未生流を束ねています。
同支部の東重甫支部長に今回の作品展の見どころについてお伺いしました。まずはこの展示会に向けて未生斎慶甫家元の作品。うめもどきを使った気品ある作品は、ひときわ趣が感じられます。
傍らには、千両万両を使った京都雅支部に所属する正師範や家元目代の珠玉の作品が並んでいます。
道鏡と香炉を添えた着物を掛ける衣桁に花を生けた作品や遊び心満載のハロウインいけばな、稲穂と絵画のアートとの融合作品など、明治後期から大正にかけての改革以来、その時々の時代の中での自由奔放な気風が形作られてきた未生流らしい作品が展示されていました。
会場の中でもひときわ目立つ大型の作品は、地元長岡京の竹をベースに、イイギリ、鬼柚子、風船唐綿(ふうせんとうわた)などをあしらい、10人がかりで作り上げました。楽しい作品がいっぱいです。ぜひお立ち寄りください!
長岡京市生涯学習センター2階市民ギャラリー JR長岡京駅西口直結