肝臓が悪くなると、血糖値は高くなる?低くなる?-肝臓と血糖値の関係について解説!
ご覧頂きありがとうございます。
おがちゃん先生です。
今回は「肝臓」と「血糖値」について解説していきます。
今回の目次
- 肝臓ってどんな臓器?
- 肝臓の血糖値の調節
- 肝臓が悪くなると、血糖値は高くなる?
- 肝臓を健康に保つためには?
- 動画(音声)で解説
【1】肝臓ってどんな臓器?
肝臓は、右上腹部にある大きな臓器です。
様々な働きがありますが、栄養素の代謝・胆汁の生成・解毒などの役割を担っています。
【2】肝臓の血糖値の調節
例えば、食事をして血糖値が上がると、すい臓から「インスリン」が分泌されます。
そして、インスリンの作用により肝臓がグルコース(糖)を取り込むことで血糖値が下がります。
また、空腹時で血糖値が下がっている時には、すい臓などから血糖値を上げるホルモン(グルカゴンなど)が分泌されます。
すると、肝臓に溜めてある糖(グリコーゲン)の分解を促進したり、糖を作り出して(糖新生)、血糖値を上げます。
このように肝臓は、血糖値を下げる場合だけではなく、血糖値を上げる場合にも重要な臓器です。
【3】肝臓が悪くなると、血糖値は高くなる?低くなる?
肝臓が悪くなると、インスリンの効きが悪くなり(インスリン抵抗性)、糖の取り込み率が低下します。
そのため、食後に血糖値が高いままになってしまいます。
通常、食後約2時間後には空腹時の血糖値に戻りますが、食後に血糖値が高いままになっている状態を「食後高血糖」といいます。
また、肝臓が悪いと、グルコース(糖)を作り出す能力が低下しています。
そのため、早朝や就寝時などの空腹時には血糖値を上げることができず、低血糖になりやすいです。
低血糖では、睡眠の質が悪くなったり、手の震えや動悸が起こることがあります。
このように食後は高血糖(食後高血糖)、早朝などの空腹時は低血糖になりやすいということですね。
ちなみに、肝臓が悪くなり、インスリンの効きが悪い状態が続くと、すい臓に負担がかかってしまいます。
【4】肝臓を健康に保つためには?
肝臓は機能が低下していても、自覚症状が現れにくいという特徴から「沈黙の臓器」と呼ばれています。
そのため、定期的に健康診断を受けて、肝臓の状態を確認することが大切です。
また、自覚症状が現れる前から対策をしていくことが大切になります。
- 肥満・脂質異常症には注意し、生活習慣病の予防をする
- お酒を飲み過ぎない
- ストレス解消
- 適度な運動
- バランスの良い食生活(栄養不足にも注意)
- 禁煙(受動喫煙も)など
いきなり全てはじめるのは難しいと思いますので、まずは自分のやりやすいものから、少しずつトライしていきましょう。
【5】動画(音声)で解説!
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