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離れて暮らす高齢の親を「地震」から守る!「お盆帰省」でやっておきたいこと #専門家のまとめ

太田差惠子介護・暮らしジャーナリスト
イメージ画像(提供:イメージマート)

 気象庁は南海トラフ地震臨時情報を発表しました。「巨大地震注意」という文字を見ながら、離れて暮らす老親のことを心配している子の立場の方は多いと思います。南海トラフ地震で被害が想定される地域に親が暮らす方はもちろん、日本各地でいつ何が起こるか分からないので、お盆の帰省時には、親子でいま一度、危険への備えを確認しましょう。

ココがポイント

▼非常時に持ち出すリュックを背負って、玄関先までの避難を親子でシミュレーションしてみましょう。実際に行うことで、いざというときにスムーズに行動できます。リュックの中も再点検を!

離れて暮らす親のために!家族ができる防災とは?(NHK防災)

▼普段、親がどのような薬を服用しているか知っていますか。災害時には手持ちの薬がなくなって困ることも。親のお薬手帳の確認を!

持病がある、要介護…高齢の親を災害から護るには?(Our Age,集英社)

▼高齢の親の避難が心配なら、「避難行動要支援者名簿」に登録を。リンクは一例で、全国の自治体で名簿を作成しています。

避難行動要支援者(災害時要援護者)名簿へご登録ください(府中市)

エキスパートの補足・見解

 実際に大地震が起きると、離れて暮らす老親のもとにスグに駆け付けることは難しい可能性があります。お盆に帰省するなら、実家の家具の固定や、出入り口を塞ぐようなものがあれば移動を。そして、いざというときの連絡方法についても話し合っておきたいものです。実家のご近所の方にも、「何かのときは」と、可能であれば携帯の電話番号を聞いておけると安心です。

介護・暮らしジャーナリスト

京都市生まれ。1993年頃より老親介護の現場を取材。「遠距離介護」「高齢者住宅」「仕事と介護の両立」などの情報を発信。AFP(日本FP協会)の資格も持ち「介護とお金」にも詳しい。一方、1996年遠距離介護の情報交換場、NPO法人パオッコを立ち上げて子世代支援(~2023)。著書に『親が倒れた!親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと 第3版』『高齢者施設 お金・選び方・入居の流れがわかる本 第3版』(以上翔泳社)『遠距離介護で自滅しない選択』(日本経済新聞出版)『知っトク介護 弱った親と自分を守る お金とおトクなサービス超入門第2版』(共著,KADOKAWA)など。

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