歳神様と一緒に冬将軍がやってくる 東北は雪・吹雪・寒さへの備えを
「歳神様」は、正月に家を訪れ家族を守ってくれる神様のことです。(神社庁ホームページより)
各家庭で飾られる門松やしめ縄などの正月飾りも歳神様を迎えるために行うもので、既に準備万端という方もいらっしゃるかもしれません。
ただ今年はこの歳神様と一緒に強い寒気=冬将軍が到来しそうです。厳密に言えば、北日本においては歳神様より半日ほど早く、大晦日の午後には寒気がやってきそうですので、歳神様をお迎えする準備と共に冬将軍を迎え撃つ準備もしておいてください。
寒気の強さを示唆する“爆弾低気圧”
きょう29日(日)は冬型の気圧配置が緩んで、北日本の日本海側でも晴れた所が多くなりました。
ただこの晴天をもたらした高気圧は東へ抜け、あす30日(月)は低気圧が日本海を進んで全国的に雨が降る見込みです。
そしてこの低気圧はその後、あすからあさってにかけて一気に24hPaも気圧が下がって急発達する見込みで、日本付近は強い冬型の気圧配置になっていきます。
以前にも書きましたが、低気圧が発達するエネルギー源は南北の温度差です。今回の低気圧が急発達するということは、南側の暖気が強いというだけでなく北側に控えている寒気も強いということを示しています。
この低気圧を発達させる強い寒気が、低気圧が抜けた後=大晦日の午後から元日にかけて北日本に流れ込む見込みで、一気に真冬の天気や寒さになっていきそうです。
宮城県も風・寒さへの備えを
強い寒気が流れ込むことで、冬の日本海では筋状の雪雲が湧きます。
大晦日以降、東北の日本海側では雪が降り続き、大雪となる所もありそうです。スキー場にとっては待望の雪となるでしょうが、一般の方にとっては注意が必要です。
また低気圧が発達することで北西からの風が強く吹く見込みで、日本海側では吹雪となる所もあるでしょう。交通機関に影響が出る可能性もありますので、年末年始の移動は最新の交通情報にご注意ください。
またご自身で車を運転する際も、吹雪によって見通しが悪くなる可能性がありますので注意が必要です。
宮城県においても、西部の山沿いでは3が日にかけては雪が続く見込みですし、平野部は晴れ間が出ても西風が強く吹く見込みです。また大晦日の午後からは気温が急降下し、元日以降は最高気温でも6℃前後と、今シーズンここまではあまりなかった「冬らしい厳しい寒さ」が続くでしょう。
初日の出・初詣で・初売りなど外出する機会が増える時季かと思いますが、お出かけの際はしっかり寒さ対策をしてお出かけください。