【川崎市中原区】今年注目のスポーツ! 多摩川で行われたプロギングは社会貢献もできるスポーツだった
スウェーデン発の新しいフィットネス、「プロギング」は、ジョギングとゴミ拾いを組み合わせたものです。「ギング」は「ジョギング」から来ているのに対して、「プロ」はスウェーデン語で「Plocka Upp」という「拾う」という単語から来ているそうです。多摩川でこのスポーツのイベントに参加する人がいたので、同行取材してきました。
今回のイベントは「プロギング for the Earth」と呼ばれ、参加者はアプリを使って自分が好きな場所でプロギングを行うことができます。プロギングのイベントは各種開催されていて、イベント会場に集まってスタートするものもありますが、今回のものは集合して行うものではなく、アプリに登録して好きな場所で参加できるものです。完走距離はいくつか選択でき、最短の距離は3キロメートルです。完走者には、記念の完走証とすてきな特典が用意されています。
さて、まずは持ち物。ゴミ袋と軍手、暑くなってきたので飲み物も必須です。
参加者の方は、きちんと分別するためにレジ袋を数枚用意していました。
プロギングは、「ヨーロッパを中心に世界で爆発的に流行中で、走りながら下に落ちているゴミを拾うことで、筋力トレーニングの要素もプラスされている」と紹介されています。参加者が軍手をしているのは、かがんでゴミを拾うためです。
今回は二子橋から丸子橋までの間のゴミを拾うそうです。ちょうどゴールデンウィークで、多摩川も人出が多いので、ゴミもありそうですね。
等々力大橋(仮称)の工事現場では、東京都側の橋げたの工事中です。この辺から中原区に入ります。
ラテックスの手袋が落ちていました。新型コロナの感染予防で盛んに使われていたタイプです。ほかに、新型コロナ関連では、マスクも落ちていました。
下の写真は、野球場のすみにあったゴミです。
壊れた傘やその他のゴミが1箇所にまとめて捨てられていました。おそらく、勝手にゴミ捨て場にされているようです。プロギング参加者はゴミを家まで持ち帰ります。さすがにこの大きいゴミは手持ちの袋に入らず、電車に乗るのに不便とのことで、これらは回収されませんでした。
そのほか、お菓子のゴミをいくつか拾いました。
この日は、ランニングのイベントも開催されていました。所々に給水所があり、給水所から少し離れたところには、上の写真のようなゴミ箱が複数設置されていて、イベント参加者はここに捨てていました。私たちが通ると「ご苦労さまですー!」と声をかけられました。
今回の一番ひどかったゴミがこちら。
木にレジ袋をくくりつけてありました。
それが、なぜ「一番ひどい」となるのかというと、じつは灰皿にされていたようなんです。レジ袋の中はタバコの吸殻だらけでした。そして、そのまま置いて帰ってしまって、ある程度の日数が経ったのではないかと、プロギングの参加者が言っていました。その理由としては、おそらく、当初は木にひっかけた程度だったのかもしれませんが、くくりつけた所から枝が伸びてしまい、なかなか取り外せないようになっていたからです。
丸子橋の階段にあった空き缶のゴミ。こちらも灰皿にされていたようで、中はタバコの吸殻でした。そのままでは資源ゴミに出せないため、プロギング参加者が後ほどわけて、洗ってから資源ゴミに出すそうです。
海外のプロギングの写真を見ていると、空き缶やペットボトルのゴミが大きな袋いっぱいになっています。そんな状態を予想していたのですが、それらはまったく落ちてなくて、一番多いゴミはタバコの吸殻でした。
以前、駅前でゴミを拾う活動をされていた方たちも、タバコの吸殻が一番多いと話されていましたが、多摩川でも一緒でした。
喫煙者のみなさん、多摩川にお越しの際は、携帯用の灰皿を持ち、吸殻もお持ち帰りください。
プロギングのイベントは毎月のように開催されています。今回のイベントは5月8日までですが、プロギング for the earthで参加を申し込めるので、興味のある方は是非チェックしてみてください。
プロギング
プロギングジャパン【公式】 ジョギング×ごみ拾い
プロギングとは
今回歩いた・ジョギングした距離
8743メートル 12490歩