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元Jリーガーが唱える「ケガに負けない体」

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
撮影:筆者

 「ピラティス」という言葉を御存知だろうか? ドイツ人看護師だったジョセフ・H・ピラティスが、第一次大戦で負傷した兵士のリハビリにと開発したエクササイズだ。

 2014年に中央大学を卒業し、大宮アルディージャに入団した高瀬優孝(31)が、このほど故郷にピラティススタジオBOOST(さいたま市浦和区北浦和4-5-16 3F)をオープンした。

写真:長田洋平/アフロスポーツ

 高瀬は大宮アルディージャ、ザスパクサツ群馬、ロアッソ熊本、ブラウブリッツ秋田でプレーし、今季は関東2部のアヴェントゥーラ川口に所属している。高瀬は言う。

 「Jリーガー時代、僕はとにかくケガが多かった。ある時ピラティスに出会って、その素晴らしさを知ったんです。それで、資格をとったんですよ。今、自分がプレーする場は関東リーグですが、体の使い方を意識しながら、ピラティスの活用法を確認する毎日です」

写真:長田洋平/アフロスポーツ

 高瀬は現在、週に3回、助手として整形外科にも通っている。

 「小学生から高齢者まで、様々な年代の方と一緒にエクササイズをやるんですが、理学療法士の接し方を間近で見て学習しています。どこかを痛めていらっしゃる方々ですから、リハビリの良い点やコンディションを上げる利点を伝えられたらなと。正しいフォーム、正しいリハビリメニュー、正しい姿勢を指導する手伝いですね」

撮影:筆者
撮影:筆者

 もちろん、ピラティススタジオBOOSTでは、Jリーガーとして9シーズン戦ったキャリアも武器にしていく。

 「ケガをしている方は、少しでも早く回復するように。絶好調の方もパフォーマンスをアップすべく。そして、現在の御自分のプレーに何かが足りないと感じている方にも、より良い体の使い方をお伝えしていきます。是非、お越しください! 質問のある方は、Instagramでご連絡ください。yuko_trase24です」

 Jリーガーの地道なセカンドキャリアとしても、高瀬優孝に注目だ。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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