失敗を引きずる子の5つの特徴【現役教師が解説!】
音楽の発表会で、最後の一節で少し音を外してしまったMさん。「たった一箇所のミスだったのに…」と、その日一日中元気がありませんでした。翌日も「あの時、もっと…」とつぶやきながら、なかなか次の練習に集中できない様子でした。
子どもたちの中には、このように小さな失敗でも長く心に残してしまう子がいます。なぜ、失敗を引きずってしまうのでしょうか?
今日は、私が教室で出会った、失敗を引きずってしまう子どもたちの特徴と、その繊細な心への寄り添い方について解説します。
失敗を引きずる子の5つの特徴
1. 完璧を求めすぎる
些細なミスも許せず、自分を責めてしまいます。漢字テストで1文字間違えただけなのに、「もっと練習すればよかった」と何度も消しゴムの跡が付くまで書き直す子もいます。
2. 過去の場面を繰り返し思い出す
失敗した瞬間を何度も頭の中で再生してしまいます。休み時間、友だちと遊んでいる最中でも「あの時の発表、違う言い方をすれば良かったな…」とぼんやりする子もいます。
3. 新しいことに慎重になりすぎる
失敗を恐れるあまり、次のチャレンジに踏み出せません。マラソン大会で転んでしまって以来、体育の時間に「走るの怖いです」と言って、なかなかスタートラインに立てない子もいます。
4. 周りの反応を気にしすぎる
失敗に対する他人の評価を必要以上に心配します。給食当番でおかずをこぼしてしまった日から、「みんな、私のこと笑ってるかも…」と気にし続ける子もいます。実際には誰も気にしていないのに。
5. 自分を責める言葉が多い
「ダメな自分」「できない自分」という否定的な言葉を繰り返します。「やっぱり私には無理」「私って本当にダメだな」と、自分を責める言葉が増えていく子もいます。
まとめ
失敗を引きずる子どもたちには、完璧主義な傾向、過去への執着、新しいことへの慎重さ、他者評価への敏感さ、自己否定的な言葉という特徴があります。これらは、その子の真面目さや繊細さの表れでもあるんです。
実は、こういった子どもたちは、責任感が強く、物事に対して丁寧に取り組める素晴らしい資質を持っています。ただ、その真面目さゆえに、時として自分を追い込んでしまうことがあるんです。
ちょこっとアドバイス
お子さんが失敗を引きずっているとき、「もう気にしないで」「忘れなさい」という言葉は、逆効果かもしれません。まずは、その気持ちに寄り添って、「つらかったね」「悔しかったね」と共感することから始めましょう。
そして、少し時間をおいてから、「あの失敗から何を学べたかな?」「次はどうしたいと思う?」と、前を向けるような会話をしてみてください。失敗は、成長するためのステップなんだということを、優しく伝えていけるといいですよ。
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