【日本人には謎】韓国ドラマによく出てくる不思議な行動!Part121:怪しい魔術師
みなさん、こんにちは~!
いつもご覧いただき、ありがとうございます!
今回も「韓国ドラマによく出てくる不思議な行動シリーズ」をどうぞお楽しみくださいね~♪
さてさて、これまでにお届けしたシリーズは、もう読んでいただけたでしょうか?
まだ読んだことがないという方は、ぜひ、この機会に読んでいただけると嬉しいです^^
さあ!それでは、今回の不思議をさっそく見ていきましょうね~!
今回も、韓国ドラマを見ているときにちょっと気になる、こんな不思議を取り上げてみたいと思います!
「怪しい魔術師?ムダンってなに?」
韓国ドラマをみていると、不思議な装束に身を包んだ、なにやら怪しげな女の人が出てくることがありませんか?
特に時代劇やファンタジー系のドラマによく出てくる気がします。
字幕や吹き替えなどでは「巫女」とか「占い師」などと訳されていることが多いのですが、この「ムダン」とは、いったい何をする人なのでしょうか?
「ムダン」は、漢字では「巫堂」と書いて、韓国語では「무당(ムダン)」と読みます。
現地では「ムーダン」と「ムー」の音をやや伸ばして発音します。
「무당(ムダン)/巫堂」とは、いったい何なのかというと、朝鮮半島に古くから伝わる土着宗教、民俗信仰の儀式を行う祈祷師のことなんです。
ムダンは、精霊や守護霊、神、死者の魂などと通じることができるとされていて、自分の身体に霊や神を憑依させて、その言葉を伝えます。
霊や神と人をつなぐ役割をしてくれる存在なんだそうです。
昔、テレビ番組でも時々特集されていたりしましたが、日本には「イタコ」と呼ばれる人が存在しますよね。それにちょっと似ているかもしれません。
ムダンは、その力でお祓いや祈祷をするほか、占いをしたり、原因不明の病を治したりもするといいます。
漁師町などでは、大漁祈願をしたり、天候に関する祈祷が行われていたようです。
先祖の供養をするほか、家で良くない出来事や不幸が続いたりすると、それは悪霊の仕業と考え、お祓いをしてもらったり、医学では治らない原因不明の病にかかったときもムダンの力を借りることがあったようです。
ムダンがおこなう「굿(グッ)」と呼ばれる儀式では、楽士と呼ばれる人たちが奏でる激しい音楽のなかでおこなわれます。
そのなかでムダンも激しく踊り、霊や神と交渉したり、その身体に降神させたりします。儀式は長時間に渡り、12時間くらいかかることもあります。
ムダンの歴史は古く、朝鮮半島に仏教が伝わる前から信仰があったともいわれています。
王朝時代にもムダンによる儀式がおこなわれていたようです。
たしかに韓国の時代劇をみていると、ムダンがよく出てきます。
後継者争いのために誰かに呪いをかけたり、御札を渡したりするシーンもよく目にしますし、何かを行う際の吉日を占ったり、宮中の祭祀をおこなったりしていることもありますね。
ドラマ「太陽を抱く月」にもムダンが登場します。
少しファンタジー的な要素も含まれてはいますが、ムダンの儀式のようすも描かれているので、イメージがしやすいと思いますよ。
また「優秀巫女(ムダン)カ・ドゥシム 〜ソンヨン高校ゴーストバスターズ〜」は、まさにムダンをテーマにしたドラマです。
ムダンの家系に生まれた女子高生が悪霊退治をするというストーリーになっています。
霊や神と通じることができるなんて、特別でちょっと遠い存在のように感じますが、街の中にも意外とムダンを発見することもありますよ!
ムダンがいる家には、目印に赤と白の旗や色とりどりの布が掲げられていたり、玄関などに「卍」の文字がかかれていたりします。
ムダンって山奥や人里はなれた場所に住んでいるイメージがありましたが、意外と身近なところにもいるんですね!
それだけムダンは、今でも人々の生活に根付いる、信仰されているということなのでしょうね。
いかがでしたか?
今回は韓国の巫女「ムダン」について書いてみました!
ドラマのなかでは、人に呪いをかけるなど、恐ろしいイメージもあるムダンですが、お祓いや祈祷をしたり、先祖の供養をしたり、病気を治したり、人々から頼りにされている存在でもあったようですね。
韓国時代劇では、裏でムダンが密かに動いていたりするので、ぜひ注目してみてくださいね!
それでは、また次回もお楽しみに〜♪
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