40代からの健康習慣。ペットボトル飲料水を止めれば、ぐんぐん痩せる
こんにちは、健康マネジメントスクール、水野雅浩です。
『ビジネスパーソンの健康マネジメント』を中心に本の執筆、企業、行政、大学などで講師をしています。特に40代からは、仕事のパフォーマンスと健康度が比例します。ぜひフォローして、「攻めの健康マネジメント」にお役立てください。
■体がゆるむと、気持ちもゆるむ
40代になり、急激にお腹周り、ウエストが気になり始めたことはないだろうか。20代の頃は、カモシカのような体型をしていた人も、30代になると、全体的に丸みを帯びた体型になっていく。そして40代になると、ベルトの上におなかが乗っかってくる。完全なメタボ体型だ。国民健康栄養調査によると、40~60代の男性において肥満者の割合が30%を超えていると報告されている。
ウエストサイズを数センチずつ増やすたびに、「年だから」「最近、コロナ禍で運動しなかったから」ひとつ、ひとつ言い訳を増やしている気がする。体型がゆるんでいくと、気持ちまでゆるんでいく。これを、「年だから」で片付けていいものか。激動する時代だからこそ、クラゲのように翻弄されるのではなく、主体性をもって自分の人生の舵をコントロールしたい。
その第一歩として、まずは、キモチの容れ物であるカラダを整えよう。カラダがシュッとすれば、キモチもシュッとする。自分の人生の舵を取り戻すためにも、その一歩として、毎日の飲み物を見直そう。
■肥満の健康リスク
40才以上の3人に1人は、肥満と言われる時代だ。そもそもあなたは、肥満のカテゴリーに入っているか確認しよう。
計算は、簡単だ。BMI(BodyMassIndex)を計算しよう。体重kg ÷ 身長m ÷ 身長m。これで、25を超えると、肥満に分類される(BMI)。スマホの電卓で、自分は、肥満か否かをまず確認しよう。18~25未満が適正値だ。もし、25を超えていたり、25に近かったら、そのまま下記を読み進めてほしい。
そもそも、肥満体型、男性は、特に内臓脂肪型肥満を放っておくと、何がいけないのかを、まず把握しよう。肥満は、健康面だけではなく、ビジネスパフォーマンスにも関わるので注意が必要だ。
1)高血圧を引き起こす
肥満があると交感神経の働きが活発になる。すると、高血圧を引き起こし、脳や心臓に大きな負担をかける。特に、脳は毛細血管が詰まったり、破裂したりすると認知機能(記憶や判断力)を大きく損ねることになる。
2)高血糖を引き起こす
血液中にブドウ糖が余っている、高血糖の状態が続くと、やがて糖尿病に進行する。私は介護/看護サービスを約10年間してきたが、中高年者で血糖値が高い人は、高い割合で認知症になる。血液の中の糖質とタンパク質がくっつくことで、脳にダメージを引き起こす老廃物として蓄積するためだ。人生100年時代に、脳のダメージを負うことは、その後のキャリアに大きくダメージを残す。
3)脂質異常症を引き起こす
脂質異常症とは、コレステロールや中性脂肪のバランスが崩れている状態を指す。すると、動脈硬化や肝脂肪を招いてしまう。動脈硬化とは、血管をマカロニに見立てるとすると、茹でたての柔らかな状態が、乾燥したカチカチの状態になることを指す。これが、脳でパリンと割れたり、詰まったりすると、当然、脳機能に大きなダメージとなる。
肥満は、健康面でもビジネスパフォーマンスの面でも、いいことは一つもないのだ。
■『ペットボトル症候群』に気をつけろ
では、何から対策をすればよいのだろうか。
サラダを食べることも、ランニングをすることも大切だ。しかし、その前に、肥満を引き起こす身近な飲み物から見直していこう。それが、スポーツドリンク、炭酸ジュース、コーラ、甘みの付いた紅茶やコーヒー、乳酸菌飲料、エナジードリンクなどの『ペットボトル飲料』だ。
一般的なペットボトルの清涼飲料水に含まれる糖質の量を想像したことはあるだろうか。
平均して、約10%の糖質が含まれている。500mlのペットボトル1本で換算すると、およそ、約50g。コーヒーなどに入れるシュガースティックを1本5gとすると約10本分の糖質が含まれていることに。
特にこれから暑くなる時期、こうした清涼飲料水を1日に何本も飲むと、血糖値が急上昇して、血糖値が急上昇すると血中の糖質の濃度が高まる。それを薄めようとして、さらにペットボトル飲料を飲んで、さらに血中の濃度を上げるという悪循環になる。あまりにも、血糖値が上がりすぎて、昏睡状態に陥ってしまうことも。これをペットボトル症候群という。
■水分補給は、水かお茶!
コ◯・コーラのようなペットボトル飲料は、「スカッとさわやか」という一瞬の快楽をもたらす一面もあれば、「血糖値を急上昇させる」という側面もある。
ペットボトル飲料をゼロにする必要はないが、購入する前に、今一度、自問しよう。この飲み物には、砂糖が50g、シュガースティック10本が入っている。血糖値を上げ、中性脂肪を上げ、コレステロールを上げ、メタボ腹をさらにふくらませる可能性がある。「それでも、本当に飲むのか」と。
40代以降の健康マネジメントは、イソップ寓話の『アリとキリギリス』のキリギリスのように、今だけを考えて快楽を追求するのではない。ほんの少し先を考えて、5年後、10年後も、今と同じように健康で活力をもって働ける準備をするステージだ。
仮に、1日清涼飲料水ペットボトルを2本飲んでいた人が、それを、水か、お茶に切り替えたとすると、約100gの糖質を減らしたことになる。肥満になる材料(糖質)が入ってこないのだから急激に痩せていくはずだ。
4月になり新年度が始まる。
気持ちを新たに、新しいシーズンを迎えるためにも、新しい健康習慣として「のどが渇いたら、水かお茶」を始めよう。あなたの健康とビジネスパフォーマンスを守ってくれる一生物の習慣になるはずだ。
健康マネジメントスクール
■プロフィール
健康マネジメントスクール 水野雅浩
https://healthylifepj.com/
1975年生まれ 福岡県在住 予防医学の専門家。健康経営アドバイザー。講師・作家。『グローバルで勝つ!太らない疲れない7つの習慣』はAmazon総合ランキング1位。香港の勤務時代に、食事・睡眠・運動・ストレスケア・サプリメントに気を使い仕事のパフォーマンスを上げるビジネスパーソンを目の当たりにして、日本のメタボサラリーマンとの差に愕然とする。その後、某大手外資系企業のサプリメント商品開発責任者として10年歴任。しかし、サプリメント以前に、日本では健康習慣の基礎の啓蒙が必要と痛感。健康マネジメントの専門家として、企業・大学・行政で講師として啓蒙に力を入れている。
■講演実績
【企業】富士通株式会社、東レ株式会社、株式会社麻生グループ、株式会社中外製薬、アクサ生命保険株式会社、三菱商事株式会社、JR西日本グループ、株式会社大日本印刷、コカ・コーラボトリング株式会社、大塚製薬株式会社、ネスレ日本株式会社、Huawei Technologies Co., Ltd.北日本銀行、鳥取銀行、日本海新聞社、岩手日日新聞社、京都ホテルオークラ、とりねつ株式会社、ソルネット経営コンサルティング、税理士法人中央総合会計事務所、北斗工業エンジニアリング、一般社団法人日本パーソナルブランド協会、株式会社ホーマス・キリンヤ【労働組合】全トヨタ労働組合連合会(119社)、豊田自動織機労働組合 【行政】鳥取県、宮崎県、福岡県、岩手県など 【大学】台湾大学 【塾】公文など多数
■保有資格
日本成人予防協会一級健康管理指導員(認定番号H35366)/健康経営アドバイザー 認定番号3000092)東京商工会議所/健康マスター検定エキスパート・普及認定講師 認定番号E1400471/健康美容情報認定協議会 健康美容アドバイザー認定講師/日本ダイエット協会 ダイエットプロフェッショナルアドバイザー/JADP認定 生活習慣病予防アドバイザー/サプリメントアドバイザー(認定番号H35366)/米国NLPコーチング研究所 NLPプロフェッショナルコーチ