浅間大社西側のちょっと奥まった通りにある『村田屋』さん。

町中にあるので車だと不便と思っていましたが、お店からゆっくり歩いて1分かからない、約30ｍほどの場所に12台停められる広い駐車場があり、車でも不便がありませんでした。

お店の外観は、グレーのタイルのモダンな感じです。
『村田屋』は明治29年創業の元祖鍋焼きうどんの老舗です。来たいと思うきっかけになったのも、『鍋焼きと言ったら村田屋さん！』といろいろな方から教えてもらったからです。
昔から、地元に親しまれているお店なのですね。

暖簾をくぐると2人掛けテーブルが4席、4人掛けテーブル席が1席、4人掛け座席が1席。和の雰囲気ですがとても清潔感のある店内です。

初めての『村田屋』だったので、奥様に鍋焼きうどんのオススメを尋ねると、さいの目にカットして揚げているオリジナルのイカ天と玉子が入った上が人気で、最後にご飯を入れておじやで食べるのがオススメと丁寧に教えてくれました。
なので『上鍋焼きうどん（￥950）』とおじやにするための『ライス（￥100）』暑さを感じる気温でしたので、冷たい『きしざる（￥600）』を注文しました。

独特のコシをもたせるために塩を加えた水をあわせ、一晩寝かし、翌日、何回も生地をのばして食感の良い厚みにしているという麺は適度の歯ごたえを残して、適度に柔らかさがあり、絶妙なバランスを保っています。
平打ち麺をつけダシで食べると、味が絡まなそうですが、ほのかに甘さを感じるちょっと濃い目のダシとの相性が抜群！

『上鍋焼きうどん』は魚のダシを充分に引き出された、あっさりしたダシで煮込まれています。
暑い日に鍋焼きうどんはちょっと…と思っていましたが、暑くても食べたいおいしさです。これだけおいしいダシを使っているという事は、丼物の期待の高まります！

そして、さいの目にカットしたイカを、油の温度を調節し、時間をかけ丁寧に揚げているという人気のイカ天ですが、歯ごたえがあるのに歯切れが良く、サクサクしていてほろほろにほどけます。このイカ天を食べるとイカ好きになります。

そして、きしめんと鍋焼きうどんを食べて気が付いたのが、麺の硬さです。
きしめんは、ちょっと柔らかめに、鍋焼きうどんはちょっと硬めに茹でた麺で提供してくれているところにも、おいしさのこだわりを感じました。

私がいる間にも、お客さんが次々見えましたが、皆さん常連さん。

メニューには区内町御用達めにゅうもあり、地域の方々に古くから慕われ、愛されているお店ということを実感しました。

古くから地元の方々に愛されている『村田屋』の鍋焼きうどん。
富士宮を代表するメニューに加えて欲しい優しく深い味わいでした。