【堺市】七道界隈をてくてく散歩~日本一の鉄砲生産地の足跡をたずねて
南海本線・七道駅界隈は以前も紹介した「山口家住宅」など、今も現存する歴史的価値のある史跡を多く見ることができます。今回はこのあたりの地名にもある「鉄砲」について足跡を訪ねたいと思います。
まずは七道駅前にはこんな石碑があります。
ここは「鉄砲鍛冶射的城跡」です。
そもそも、堺と鉄砲のゆかりは深く、種子島に鉄砲が伝えられた直後、堺の商人橘屋又三郎が鉄砲の製法を学び、その後堺で鉄砲が作られるようになったはじまりといわれていて、堺は日本一の鉄砲生産地となりました。この「鉄砲鍛冶射的城跡」は堺七道浜にあった鉄砲の試射場で、昭和の初めまで「鉄砲塚」としてその面影を残していました。
次は、鉄砲の生産現場など鉄砲鍛冶屋敷の面影を残す唯一のものとして市の指定有形文化財にも指定されていて、日本最古の鉄砲鍛冶屋敷でもある「鉄砲鍛冶屋敷跡・井上関右衛門家住宅」を目指します。
このあたりの路地裏はとても趣があります。
案内図が見えて来たので、もうすぐ目的地の「鉄砲鍛冶屋敷跡」に着くはず・・・
おや?
というわけで、保存修理工事中でした。令和5年度には「(仮称)鉄砲鍛冶屋敷跡ミュージアム」として開館する予定だそうです。
歴史を大切にする堺にまた新しいランドマークができますね。開館が楽しみです!
鉄砲鍛冶屋敷跡・井上関右衛門家住宅
住所:堺市堺区北旅籠町西1丁
南海本線・七道駅徒歩5分