ダブル低気圧が急発達、週末は春嵐に警戒、さらに寒気と黄砂も到来へ
3月以降、週末の度に荒天に見舞われていた日本列島ですが、先週末は久しぶりに高気圧に覆われ、全国的な好天に恵まれました。
ところが今週末は再び荒天の週末に戻ってしまいそうで、それも春嵐に加え、上空の寒気や黄砂も到来するかなり忙しい天気となりそうです。
土曜日の朝にダブル低気圧が発生
あす17日(土)の朝には、九州南部付近と朝鮮半島付近に、それぞれ二つの低気圧、ダブル低気圧が発生する見込みです。
これらの低気圧や前線に伴う雨雲が朝から日本列島に沿うように広がり、ほぼ全国的に雨となるでしょう。
特に九州南部から太平洋側を進む低気圧の影響で、暖湿流のぶつかる九州から東海にかけて、日中は激しい雨が降り、大雨となる所がありそうです。
ダブル低気圧は急速に発達
ダブル低気圧は17日(土)の日中から夜にかけて、ともに急速に発達しながら北東進する見込みで、このうち太平洋側を進む低気圧の周辺では、強い暖湿流の影響で雨雲が発達するでしょう。
東海地方を中心に非常に激しい雨が降り、場所によっては台風を思わせるような雨の降り方となるかもしれません。
またタイトル画像にある通り、関東は17日(土)夜遅くから18日(日)未明にかけて荒天がピークとなり、ザーザー降りの雨となるでしょう。それに加えて、千葉や神奈川の沿岸部を中心にかなり強い南風が吹き付けるため、傘も役に立たないような横殴りの雨となる所もありそうです。
きょう16日(金)夕方に気象庁から大雨や暴風などに関する全般情報が出されました。土砂災害や河川の増水、低い土地の浸水などに警戒が必要です。
北日本は日曜日にかけて大荒れも
18日(日)になるとダブル低気圧はさらに発達しながら北日本周辺に進むため、東北や北海道でさらに風が強まり、大荒れとなる所もあるでしょう。
関東から九州にかけては雨雲が抜け、強い風のピークも過ぎるため、大まかには天気が回復する見込みですが、油断は出来ません。何故なら上空に寒気と黄砂が到来する予想となっているからです。
上空に寒気が襲来、関東も天気の急変に要注意
18日(日)は関東~九州で日差しが戻りそうですが、上空には平年より10度前後も低いかなり強い寒気が流れ込む見込みです。
この寒気の影響で大気の状態が不安定となるため、発雷確率(雷の発生する確率)が日本海側を中心に、関東などでも高く計算されています。
晴れる所でも春雷のおそれがあり、天気の急変に注意が必要です。
黄砂も飛来か
発達した低気圧に伴って中国大陸(ゴビ砂漠周辺)で巻き上がった黄砂が偏西風に乗り、きょう16日(金)には朝鮮半島でも視程が5キロ未満に落ちている観測値が入ってきています。
予想によると、この朝鮮半島付近まで到達している黄砂があす17日(土)から18日(日)にかけて、西日本を中心に、日本付近にも飛来する計算となっています。
今のところ、先月末に飛来し、10年ぶりに東京でも観測された大規模な黄砂と比べると大きくは広がらない予想ですが、西日本では前回に匹敵するような地域があるかもしれません。
今後の黄砂の情報にもご注意下さい。