思い出の品は永久保存?思い出の品の整理をどう進めるか
自分の子どもが小さかった頃に使ったアイテムを子育て中の思い出の品として保管している方は多いと思います。
私は産着、ランドセル、教科書、ノート、テスト、作品・・などなど多くの物を保管していました。
これらは、自分の子育て記録として「永久保存」と信じて疑いませんでした。
年代や、ジャンルごとにきちんと分けてわかるようにしていたし、何の問題もないと思っていました。
整理収納アドバイザーになってから考えが変わった
整理収納を学ぶと「モノとの向き合い方」を深掘りするようになります。
家の中にあるモノ達はが自分にとってどんな存在なのかを考えた時、ダンボールにしまい込んだままの状態ってどうなんだろう?
ある時、子どもが小さな頃に来ていたおくるみを出して眺めると、変色が激しく傷みが酷くなっていることに気が付きました。
その時、私は「うぇっ」と思ったのです。
思い出の品は、手に取った時に懐かしいとか優しい気持ちになるところ。
しかし、「うぇっ」と感じたのは、思い出よりも状態の悪さのほうが強くなっていたということでしょう。
自分が抱く正直な感情なんだなと気づきました。
物は年数とともに劣化します。それは仕方ないことです。
劣化して「うぇっ」と思う物を無理して保管しておくことはないのだろうな。
写真に撮っておけば思い出すことができるので、処分のタイミングなのだろうという気持ちに至りました。
出して、見て、手に取って、判断した結果です。
この時、同時に学生服やランドセルも処分しました。
ランドセルは皮がボロボロになってくずが酷かったです。
モノを出して、手に取った時に湧いてくる感情。これが「モノと向き合う」ということなのだろう。
そしてその時に、思い込みを持たずに認識することが重要だなと思いました。
「永久保存」は、自分自身が勝手に作っていた枷だったのです。
紙のモノはどんどんデータ化!
教科書はわりと早い時期に処分しましたが、ノートやテストはずっと取っておきたいと考えていました。
しかし、紙媒体ならスキャンしてパソコンや外付けディスクに保存しておく方法もあります。
スキャナーで読み取るとなると、ノートは1枚ずつにするために裁断しなければならないので億劫だと思っていましたが、ある時急に気が向いて取り掛かりました。
スキャナーは連続で紙を読み込みできますし、思っていたよりも時間はかかりませんでした。
ただし、古い紙は詰まってしまうことがあるので、状態によっては手差しで進めた方が良い場合もあります。そこは地道に頑張ります。
結果、今までダンボールにぎっしり詰まっていた紙が1GBにも満たないpdfファイルに。
さらに、見たい時には重たいダンボールを引っ張り出さなくても、フォルダを開けばすぐに見ることができます。
テストや通知表、賞状もスキャンしました。
その中で、徒競走で初めて1等を取れた賞状など記念になりそうな紙だけ厳選して残します。
データ化で一番のおすすめは紙の写真です。
写真は年数とともに色褪せも起こるので、捨てないとしても早めにデータ化しておくと良いです。
グーグルフォトなどを使ってクラウド保存しておけば、外出先でもスマホなどですぐに見ることができます。
何のために持つのかを見極める
思い出の整理は一番難関と言われております。
理由は感情が絡むから、そして二度と手に入らないからです。
しかし、進める時のポイントは、他の物と同じように何のために持つのか目的を明確にすることです。
写真やデータで残ればOKか?現物として残したいか?
自分は今後思い出とどう関わっていきたいかを知ると方向性が見えてきます。