同期入団から23年…CM撮影で実現した松坂大輔との再会と"らしい"素顔
「2022シーズン スカパー ! プロ野球」新CM発表会が2月28日、東京都内で行われた。私が直筆で「あいつ」に手紙を書き、野球観戦に誘うシーンはすでに放映されていたが、3月1日からは「あいつ」の正体である松坂大輔氏との共演CMが始まった。
発表会でも話したのだが、「習字を習っておけばよかったなあ」というほど、手紙を書くことに緊張した。最近はメールもLINEもSNSも、実際に字を書くことはほとんどなくなった。時代の移り変わりを実感するのは、字を書くことだけではない。プロ野球の観戦スタイルにも色濃く出る。私が子どものころはゴールデンタイムの地上波中継が当たり前。有料放送という概念もなかった。だけど、いまは地上波中継は東京の場合は年に数回くらいだろう。スカパーのような有料チャンネルで見ることが当たり前になってきた。
CM出演させてもらっているので、少し宣伝させてもらうと、スカパーの観戦スタイルはもはやテレビだけではない。試合がスマホのアプリでライブ配信される。チャンスシーン通知や一球速報に加え、選手名鑑などもアプリでチェックできるという。
話を戻すと、大輔とは1999年にともにプロ入り。20年以上経って、CMで共演する日が来るとは思わなかった。イベント前に楽屋に挨拶にくる律儀さも、私が1時間以上早く到着したCM撮影に、後からゆっくり来る大輔も、どちらも「あいつ」らしい。
イベントでは初めて2人で軽くキャッチボールもした。日本代表で一緒に五輪やWBCでプレーしたことがあっても、キャッチボール相手になったのは初めてだった。大輔が「もっと肩が万全だったときにやりたかった」と話していたが、私もユニホーム姿で目いっぱいのキャッチボールをしたかった。
実は、大輔はゴルフはめちゃくちゃうまい。私のベストスコアは70台だが、大輔は何度も70ジャストで回っている。イベントではドライバーの飛距離が「300(ヤード)は飛ぶ」と言っていた。負けていられない。
今季の予想について、司会者からいくつか質問を受けた。まずは注目選手。私はヤクルトのキャンプ取材に訪れた際、フォークの握りを教えてほしいと声をかけられた金久保優斗投手を挙げた。大輔は巨人の堀田賢慎投手を挙げ「ストレートに関しては1軍クラス。故障さえなければ、早く(1軍に)上がってくるのではないか」と語っていた。
注目球団は、大輔が古巣で昨季まで在籍した西武。昨季は最下位だが、オリックスのように「巻き返して首位を走るチームになってほしい」と期待していた。私が推したのは中日。投手陣がすごく充実していて期待が持てる。イベントでも「バッティングでいい選手が出てくれば、おもしろいチームになる」と語った。何より、野球界が盛り上がってくれることを願っている。コロナ禍が落ち着かないが、早く選手たちが満員の観客の中でプレーしているところをみたい。大輔とはともに解説者の立場から球界を盛り上げていきたい。